精神修行目的で絶食してた話(前置き)
※この記事での絶食は健康的には推奨されない行為で、場合によっては死の危険がありました。マネしないでください。
私は今も昔もスピリチュアルなもの(〇〇パワーとかパワースポットとか)というのは信じておらず、むしろ嫌悪の対象なのですが、精神というのはもちろん身近にあるもので、それに触れようとする人間の思考は理解できます。
むしろ若いころの私は多くの思春期の御多分に漏れず心の問題を抱えており、小学生の頃には手塚治虫の「ブッダ」に影響を受け、中学生のころにビートルズに傾倒しインド思想から禅を知り、他にも趣味の読書から瀬戸内寂聴のようにわかりやすいもの、芥川龍之介、夏目漱石など日本文学に深く関わる仏教思想を父親から教り、仏教の考え方に深く興味を持つようになりました。
キリスト教やヒンズー教や神道など数ある宗教の中で一番身近にあった仏教思想に興味を持った私…というと高尚に聞こえるかもしれませんが、なんてことはありません、ただの中二病です。
色んなことを見聞きする中で私が一番興味を持ったのは真理の探究や解脱に至る事ではなく、密教の「千日回峰行」でした。
千日回峰行とは、「すでに様々な修行を乗り越えた僧が、5年間かけ山中の道程40㎞を700回巡拝し、それが終われば『堂入り』と呼ばれる断食、断水、断眠、断臥(横になってはいけない)を9日間行なう」という現代に残る修行の中で頭一つ二つ三つ四つ飛びぬけて厳しい修行です。
これを終えた僧は「北嶺大行満大阿闍梨」という生きている中では最高位を得る(と言ってもこの行は中断したら自害する決まりであり、堂入りの前にはお葬式を行なうのでほぼ死人、「死を超えた」ような扱いである)
当時高校生になっていた私は思いました。
え!?かっこよくない!?
気が狂ったような修行を7年もやった後に最強の存在になれるんか!?
憧れに火が付いた私はすぐさま髪を剃り落とし仏門に…ではなく、ひとまず断食をしよう!と思い至りました。断食は「ブッダ」の中でもシッダールタが行なった修行のひとつで、私の中ではポピュラーな行です。
というか断水、断眠、断臥は無理です。
思い立ったが吉日、とはいきませんでしたが当時夏休みも間近、夏休みになったら絶対に断食をしてやる!決意を固めたのでした。
前置きが長くなってしまったので、断食の記録は次回のnoteにて。