自然に還る熟女 vs サイボーグ化する熟女
まったくもって私見だが、女はアラフォーあたりから二極化していくように思う。
ひとつは、バサバサに飾り立てケミカルに侵された状態からナチュラル志向へとシフトしていく傾向。
もうひとつは、劣化を食い止めるために最先端科学のケアや人工的な施術をプラスしていく傾向。
私個人は、ハイブリッド型かもしれない。
年々基礎化粧品の数は減り今やオールインワンで済ませる無精者となった代わりに、アンチエイジング効果の高い成分をイチ早く取り入れている。ビューラーやマスカラやアイブロウを端折る代用に、まつエクとアートメイクを施している。ファンデの厚塗りを避けるべく、美容医療の力を借りてシミやシワを目立たなくしている。
つい先月から、とうとうグレーカラー(白髪染め)をやめた。だからといって染めるのをやめたわけではない。むしろ伸びてくる白髪が目立たないよう髪全体にハイライトを入れたあたり、ナチュラル志向からは遠ざかったともいえる。
どんな女もいつかは老いる。
しかし美人は老いても美魔女になる。
私のような「ちょうどいいブス」クラスの熟女は、少しでも見栄えがマシになるよう、あらゆる技術や魔術を駆使するしかない。ただでさえ眼福には程遠いビジュアルが枯れたあかつきには、無惨なドライフラワーとなってしまうから。
とはいえ時代は令和。昭和の頃、つまり私が子供の頃に見ていたおじさんおばさんと比べたら、今の中年はパッと見マイナス15歳くらいに思える。昔なら赤いちゃんちゃんこを着る還暦あたりで「初老」の仲間入りをしていたのに、昨今はアラカンを過ぎても「ギラギラな中年」ばかりだ。平均寿命が延び、肉体の衰えるスピードも緩やかになったのだろうか。知らんけど。
若い女に「熟女心」はわからない
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