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私にとっての「中年の星」とは

50年の間、時代背景や世代共通の認識といった影響を受け、理想とするイメージはコロコロと変化した。しかし大人になるほど目の前の現実を泳ぐだけで精一杯となり、理想を思い描くことすらなくなっていた。

ここ最近、自分を取り巻く環境が大きく変化した。
きっかけは、愛犬の介護生活が終わり(死亡)を迎えたことだった。エディが不在の部屋に、独りでいるのが辛すぎた。

自宅仕事な生活を送っていると、徒歩圏のスーパーやコンビニくらいしか外出しなくなる。電車に乗るレベルの外出がイレギュラーな熟女(私)は、化粧すら月に数えるくらいしかしていなかった。

それが、だ。8年ぶりのフルタイム通勤生活が始まったら、ムクムクと「素敵な自分になりたい」欲求が湧き出した。

「社会の目」は大切だ。自意識過剰でなくとも、誰かに見られる場に身を置くだけで「ちゃんとしよう」と思う。自分より若いメンツが溌溂と働いている環境では、できれば「あんな50代になりたい」と思われる存在でありたい。キャリアのみならず人生の先輩として。

世間の妹世代がどんな先輩に憧れているのかはわからない。そもそも誰かにとっての「憧れ」になれても、自分が納得していなければ意味がない。

というわけで、今回は私視点における「憧れる50代のイメージ=中年の星」について、考察してみようと思う。
あえて熟女ではなく「中年」と表記したのは、女性に限定しない理想だから。なりたい自分の姿は、パートナー(異性)に求めるそれと大差ない。

その1:バランスよく生きている人

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