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第五章 健康は促進するためにある-007

7.女性を大事にする


一家の大黒柱が誰か?という質問をしますと、
大抵はお父さんと答えます。
(いまだ経済的にはそうなのかもしれません。)

子育てや女性の社会参画、さらに親世代への世話のために、
近年女性のトライアンドエラーは急速に増大を始めています。

とある女医が「どこまで女性に求めるのか?」と、
独り言を呟いていたことは、印象的です。
(このことをもう少し男の人は真摯に受け止めていただきたいと思います)

私が男性だからというわけではありませんが、
女性を大切にすることは
一生に渡り男性にとって最も大事な仕事と考えています。


なぜならば家族の要となるお母さんに不健康問題を生じると、
たちまち子どもやご主人に大きな影響を及ぼすことになるからです。

多くの場合、子育てとご家族との共食、
そして健康をマネージメントすることは、
お母さんを中心として稼働しているケースは多いのです。

二つのケースをご紹介します。


二人目のお子さんを、昨年末出産された方の話です。 

半年後の健診で女性特有のガンが発見され、手術のための検査やセカンドオピニオンを求め、乳飲み子を抱えて一日中病院通いをしなければいけない生活を強いられていると述べられました。
 
近々、手術を受ける必要があり、このためにご主人は仕事量を半分以下に減らし、実の母親(この方も近々入院しなければいけないとのこと)の援助が必要であるとのこと。

明らかに家族全体の生活の質を下げて、
このことに対処しなければいけない現実が「見える化」しているのです。

拝見すると、産後の口腔ケアーは放置され、
歯周病は悪化を始めていました。

二人目のケースはご主人が放心状態の中、
第一子の娘さん(7歳)を連れて相談に来られました。

初診でお父さんが単身でお子さんを連れて来られるケースは、
だいたいにしてレアーです。

2人目の出産間近に、奥様に末期のガンが発見されたそうです。
出産を諦めた方が良いとの主治医からのアドバイスを受けつつも、
ご家族の同意のもとに奥様は出産され、亡くなられたそうです。

残された第一子を拝見すると、多数に渡る虫歯があり、
長期間にわたり子どもの健康に対して、
いかに大人の目が行き届いていないか?
を、
如実に物語っていました。

つづく

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