また会おうねと。
こんにちは。
シマコです。
北国の海に浮かんでいる佐渡島も
だいぶ暖かくなってきました。
スーパーには、
地元の方々が採ってきた
蕗の薹などの山菜が並んでいます。
春ですね。
春は出会いと別れの季節といいますが、
みなさんはどんな出会いと別れのなかにいますか?
島に暮らしはじめてからというもの、
わたしは「また会おうね」と言う言葉の重みを
感じるようになりました。
今思えば、
交通インフラが充実している場所にいた頃は
物理的に「会いに行ける」「会いに来れる」という強い無意識の感覚が
あったのだと思います。
以前は心のどこかで
「会おうと思えばまた会えるね」という気持ちがあり、
別れをやや明るく軽く捉えていました。
でも今は、
島を去って行く人に
前と同じ軽さで「また会おうね」とは言えません。
もう2度と会えない可能性が
目の前に見えてしまうからです。
もちろん、
物理的に会うだけがすべてではありません。
でもやっぱり、
「また会おう」
それを言おうとすると、
今はふっと言葉の重みを喉で感じてしまいます。
ただ、それは、
決して暗い意味を表しているわけではありません。
カッコつけた言い方をすると、
一期一会を大切に感じられるようになった
ということ。
島に来る人。
島を去る人。
事情や状況はさまざまです。
同じ瞬間に島にいるから出会えた人。
出会えたからこそ
別れなければならない人。
出会いと別れのひとつひとつを
こんなに大きく感じるようになるなんて、
島に来るまでは想像していませんでした。
島の暮らしに教わる
人としての人とのつながりの貴重さ。
実は先日、大好きな友だちのお別れ会をしたばかりで。
しみじみと書いてしまいましたが、
もちろん、それでもわたしは言いたいので言い続けます。
「また会おうね」と。