sumi

地底に住むわけにも行かないから
階段降りて降りて降りてお茶会してんのに
白い肌の未亡人を追いつめて被害者面
君は君の光を崇めればいい
僕は体内に緑色のダイヤを埋め込んで
川の流れを何処までも見届けるつもりさ
君に僕が牙を剥いたことが未だかつてあったか
傷ひとつつけないように絹で真綿で
触れすらしなかっただろ
それを今更首を絞めただのと宣うのだ
捻れた時を拵えたのはお互い様
幸福をあくまで祈り続けているさ
呪文のように唱えるんだ
真実は建前を突き破って君を狂気に陥れるから
痛みばかりに敏感になった心じゃ
目も開けていられない世界を
一番好きなあの色で塗り変えろ
噴き上げた金属の粉と火炎瓶で雷を呼べば
赤ランプとまだ人見知りしそうな新札の面々
違うね、歌うべきなのはもっとシンプルな
蜂の羽音騒めく鼓膜とクローバーの香り
眩い死骸の星々の幻影と波打ち際の影法師
甘ったるいMAX缶が突き刺さった自転車とか
遠くなる全ては足の下に広がる青い風景として


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