ゆうずつ


君の俯きかげんの横顔見てると
屋根裏に潜んでた幽霊のあの子を思い出すよ
ユメミノジカン、君の瞼はスクリーン
複雑怪奇な冒険譚
いつもきいて笑っちゃうのは
ちょっぴりうらやましいから
その瞳を湖の中心としたら
同心円は歪だろうけど
明日を連れてくるために引っ込んだ
夕焼けがきっと映えるだろうな
意図的な感動を産む効果音なんて一つもない
パンチラインもない日常に
君が放った矛盾がいい香りの花を開いた
いつのまにか風景になってしまった
くすまないあの話をもう一度きかせて
嘘だらけで築いた刺々しい怒りを
レース編むみたいに変えられたらいいのにな
捻じ曲げて考えすぎては
同じ場所をぐるぐる巡る悪い癖を
薄灰色の瞳が見守っていてくれるから
弓張月で射る矢の先を見据えられる


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