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おりたたみ自転車+フィルムカメラで多摩ニュータウンをぶらぶら
しまたかです。
2024年も残すところあと僅かですが、如何お過ごしでしょうか。
今回は久々に輪行、勿論フィルムカメラ持ってのポタリング記です。
今回の行き先は多摩ニュータウン。
高度経済成長期の東京の深刻な住宅不足を解消するため、東京郊外の大規模ベッドタウンとして多摩丘陵を切り開いて開発された大ニュータウンで、稲城市・多摩市・八王子市・町田市と4市にまたがる面積約2,900ヘクタール(東西約15㎞、南北約5㎞)に、人口約22万人が住んでいます。
地図を見ると、ここまで広範囲だったのかと驚かされます。
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今回は京王線の稲城駅からスタートし、ニュータウン内をチャリでぶらぶらしながら南大沢駅でゴールというコースを辿りました。
この多摩ニュータウンのポタリング、星井さえこ氏のエッセー漫画『おりたたみ自転車と旅しています』でも取り上げられていて、コースもそれに準拠してますが、必ずしも忠実にたどってるわけではありません。
コースから外れてもそれはそれで新たな発見が出てくるので、自分の思いのままのコースで走ることもお勧めします。
ポタリングの途中で撮った写真、カメラはLomoApparat21㎜、フィルムはColor Negative 35mm ISO800を使用しました。
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稲城駅から南多摩尾根幹線道路へ入っていきます。
中央分離帯がだだっ広い、滑走路を造る気だったんかよ(笑)、そう思わせるほどで、両側の車道より広いですね。
ここにモノレールを通す計画があるらしく、そのための用地みたいです。
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そのだだっ広い道路の上をいくつもの橋が通っていますが、その一つが「くじら橋」。
その名の通り、くじらの腹部みたいなラウンド形状のコンクリート橋で、両側の二つの公園をつないでいます。
ニュータウンの東の入口にあり、最初に差し掛かるこの橋のインパクトは大きい。
最初のだだっ広い滑走路……じゃない(笑)、道路の写真もこのくじら橋の上から撮ったもの。
天気が良ければ新宿のビル群や東京タワー、スカイツリーも見えるらしい。
まあ、今回は生憎の曇天でしたが。
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この後、途中の橋からチャリを上らせ、ニュータウン内をぶらぶらしていきます。
途中の「電車見橋」からは文字通り、京王線と小田急線が下を通るのを目にします。
タイミング合えば、二つの鉄道が一緒に走るのを見られるかも。
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多摩ニュータウンの特徴として挙げられるのが「歩車分離」というもので、下を幹線道路、上に住居や学校、商店などがあり、それらを結ぶために幹線道路の上に歩行者用の道路や橋が所どころ通すことで、歩行者が車と交わることなく行き来できるようになっています。
ニュータウン造成当時はモータリゼーションの真っただ中で、都市部では交通事故や交通渋滞など劣悪な道路状況だったので、住民たちの安全を考慮した街づくりが実現されたわけですね。
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そんな訳で、ニュータウン内の商店街も車道に面してることはなく、歩行者専用の道路にすべて面していますね。
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歩車分離を実現させている。橋の上から高低差があからさまに体現できる。
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ニュータウン内を回ると、様々な形の住宅があるのがわかります。
中高層住宅ばかりのイメージだったが、こうしたタウンハウスが集まっているエリアも。
エリアごとに景観の違いがみられるのも飽きさせません。
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かつての多摩丘陵の自然の名残りを見せているかのように、緑がしっかりと残っています。
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橋の種類も多様ですね。
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中でも、この見附橋は極めつけでしょう。
実は大正2年に造られた四谷見附橋を移築させたもの。
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江戸から新宿に至る道路(現・新宿通り)を整備するため、甲武鉄道(現在の中央線)の上を通すための橋として架けられたのが四谷見附橋でした。
その上を都電が走っていたこともあったこの橋、昭和49年に架けかえることが決まり、現在の場所に移築。
当時の姿を忠実に再現して造られたこの橋、周辺のせせらぎとマッチしてます。
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見附橋近くの展望台へ。
「夕日展望台」という名前ですが、あいにくの曇り空で夕日とまではいかなかったですが、この景色を眺めてポタリングの締めくくりとしました。
画一的、無機質的なイメージでしたが、いざ巡ってみると理想の暮らしのために色々と工夫された面白い街づくりをしていたのだなって痛感します。
今回のポタリングの参考文献はこちら。