102.楽しいライブハウス〜ライブ初めてのヒトへ〜
昨日はボートレースでお馴染みの住之江公園駅近くのゴリラホールへFear, and Loathing in Las Vegasのライブを観に行ってきました。2023年9月に行われた武道館公演のセットリストをそのままにライブハウスでReplayする、と言う企画です。
まずは地方から来るお友達と待ち合わせて、すぐそばのサイゼリアでお喋り。近況報告のほか、秋から始まるツアーの参戦先について等々。私は普段、サイゼリアに行かないので、スマホを使った注文や、ドリンクバーの使用方法などわからず、セルフレジの支払いもみんなやってもらうことに。なんか、実家にいる時にスーパーのセルフレジを父母に代わってやってあげてるのと立場が逆転した感じw
これって、行った事のないところの細かいルールはすぐにわからなくて戸惑うけど、慣れると当たり前のようにこなせる、ってことか。
それで、この投稿では普段ライブハウスに来られない方を読者に想定して邦楽ロックのライブハウス(箱)事情を紹介してみようと思います。細かなことは各バンドや箱で差があるとは思いますのでざっくりと。
まずはバンドからライブツアーの告知があります。何かのライブ中に発表されて、帰りにチラシを渡されて、公式WEBやSNSで発表される、という流れが多いです(最近はチラシは減ってるかもです)。それでファンクラブ先行申し込みがあって、次に「イープラス先行」とか「チケットぴあ先行」などがあり、最後に一般発売です。
チケットが取れたら以前はコンビニ発券でしたが、今はほぼスマチケです。数人で取って分配や行けなくなった人のためのリセールなどもみんなスマホで行います。
当日は装飾がなく汗をかいても平気な服装とスニーカーで、スマホと小銭、タオルを忘れずに持って行きましょう。開演の30分〜1時間前に開場。チケットに表示される整理番号順に入場なので、開場までに上着や不要な荷物はみんなロッカーに入れます。たま〜にロッカーのない箱があるので要注意です。
待機場所でタオルを首に巻いて、スマホと小銭を握りしめ、番号の呼び出しを待ちます。番号が呼ばれたら、スタッフによる番号の確認、入場操作、ドリンク代支払い、ドリンクチケット貰う、の流れになり、対バンならどちらのバンドが目当てか聞かれることがあります。あと来日バンドのライブの時はボディチェックがありました。
ライブハウスは基本的には飲食業で、その建前上、入場時にドリンク代が徴収されます(たまに「僕はドリンクいりません」と断ってる人がいますが、それでは中に入れてもらえません)。
つまり、ロッカー代300円とドリンク代600円の小銭が必要です(ドリンク代は電子マネー対応していることもあり)。ここで1万円札とか出してると列が滞り、一刻も早く入場したいバンドキッズたちに大迷惑なのでお釣りなく渡せるよう準備です。
やっと入ったら、私はすぐドリンクチケットを水に換えてフロアに突入するのですが、入ってから中のロッカー使う人や、物販(Tシャツやタオルなどのバンドグッズの販売でバンドの大きな収入源の一つ)でグッズ買う人など色々です。物販は開場前にもあって、メンバーが出てきて少し話したり握手できたりする場合もあります。MAN WITH A MISSIONの物販はとても人気があって、メンバーは出てこなくても始発で移動して並ぶ方もいらっしゃいます。並んでも欲しいものが売り切れていること多し、です。
フロアに入って、思ったところに位置取りしてから開演までが退屈。知り合いが近くにいれば、何かしら喋れて気が紛れるので助かります。開演前には注意アナウンスが流れます。非常口の確認のほか
・撮影、録音禁止
・モッシュ、ダイブの危険行為禁止
・開演前と開演後は撮影OK
などです。で、気をつけないといけないのはライブ中の撮影・録音は禁止なんですが、モッシュとダイブはあります(程度はバンドによるけど)。同じように禁止のアナウンスがされるので、その辺の塩梅が初心者にはわかりにくいと思います。
海外や若手のバンドだとライブ中も撮影OKもある。1〜2曲撮影OKタイムを作ったり、終演後に撮影タイムを取る例も増えました。以前は会場内はずっと撮影NGでしたが、スマチケが主流になってみんなスマホ持ってるので、お客さんの撮りたい気持ちに応えるためにか、SNS拡散を狙っってか、ライブをしていない時間のステージ撮るのはOKが普通になりつつあります。
で、ライブが始まるわけですが、開演時間が近づくとみんなワナワナしてきて、客電が落ちたタイミングで歓声が上がって人が前に押し寄せます。最前近くにいると、後ろからの圧がすごくて圧縮されてカラダが平らになるような感じです。それを緩和するために大箱では柵がたくさん設置されてたりするのですが、昨日は柵なしでした!
圧に慣れたのも束の間、1曲めに投入される盛り上がる曲でダイバー続出、ということになるので、頭を蹴られないように注意しつつ、前に送らねばなりません。上から見ているとえげつない騒ぎですが、渦中にいるとなんとかなります。それでも耐えられない時は、後ろに下がるとそこはモッシュゾーンでエライ目に遭うので、左右の壁どちらかに捌けるべきです。壁際を目指し、そこに張り付いて参加するのです。
昨日は柵がなかったので、後方ではサークルモッシュやハーコーモッシュも出現していました。マキシマムザホルモンのナヲちゃんとかは大きなサークルを作れ!と観客に指示したり、WOD(ウォールオブデス)もバンド側からの指示で行われるのに何度か遭遇しました。Crossfaithとかで。
私は普段はメガネですが、ライブで前に行く時はコンタクトレンズにしています。絶対にメガネ壊れます。そして髪はピンで留めてるのですが、ライブ時は隣の人とくっついてしまうので全て外します。黒ゴムだけです。財布やスマホなどの貴重品を入れる斜めがけバッグも丈夫なものがおすすめ(一度ベルトが取れて戦線離脱せねばならない時があったので)。男子はバッグを持たずにパンツのポケットに突っ込んでるようですが、ダイブ中によくスマホを落としているので注意が必要。汗みどろになるし、タオルを回さねばならない曲がたまにあるので、バンドタオルは必携ですが、これも落としやすいので注意。気に入っていたツアータオルを落としてガッカリしたことがあります。
無事にライブをやり遂げたら、着替え場所確保です。以前に9mm Parabellum Bulletの追っかけをしていた時は、全身汗でビッショビショになるので、打ち上げ場所に速攻で移動して、順番にトイレで全部着替えてました。冬の長野のライブでは会場出たら氷点下でTシャツに汗の霜柱が立った事がありました。着替えも必要。ライブに行くのにお泊まりグッズ持っていく感じ。
Fear, and Loathing in Las Vegasも激しいライブで、だいたい私の体力だと20分が限度で、武道館Replayは2時間弱あるし、ゴリホの2階見やすいし、整理番号と鑑みて昨日は2階席からヌルい観覧となりました。メガネで観戦、着替えもなしです。終わった後に、1階フロアにいた全身汗でびしょびしょの若いお友達と会って、その体力を羨ましく思ったりもしました。
ドリンクチケット換えていない人はこのタイミングで換えて、「早く退場してください!」と追い出されるので速やかに退場します。以前は出待ち対応してくれたので(これもバンドとハコによる)待てる時は待ってましたが、コロナきっかけでナシになりました。
これは邦楽ロックの一部のグループの事例です。フェスやイベントで地下アイドルやV系のライブと遭遇すると、そのお作法や流儀が違って、「隣村ではそうやってんだべか!」と面白く感じます。お互い狭い世界です。
V系については蟹めんまさんの「バンギャルちゃんの日常」が詳しく面白いです。ライブに行かない人に貸しても好評で、何人にも貸して、最後はメルカリで売れてめっちゃ元が取れた本でした^^
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