064.植物散歩/クスノキの花と手作りバッグ
ゴールデンウィークも終わり、雨もあがったので、静かになった公園に散歩に行ってきました。昨日まで屋台がたくさん出ていて、その撤収作業のトラックが公園の周りにずらっと停まっていました。
先週咲き始めたクスノキの花が結構開いていました。薄い黄緑の小さい花なので、お花が咲くと樹が白っぽく見えます。蕾がたくさん付いていて、一斉に咲かずに順に咲くようです。
植物観察を始めた頃、公園の大木に植樹プレートが付いていて、すぐにクスノキと認識できてうれしかった。家に帰って、図鑑で調べ、シナモンと同じニッケイ属で、樟脳の材料、常緑樹でツヤのある葉っぱは縁が波うっているなどの特徴を確認し、さらに公園を散歩すると、あちこちに植えられていました。
常緑樹なので秋冬も緑の木を保っているのですが、ちょうど桜が満開の時期に寿命を迎えた葉っぱが色づいてたくさん落ちていました。
お花は、10月〜11月ごろ濃紺の実になります。残念ながら食用には向かないようですね。赤い実が多い中で、なかなかシックな雰囲気です。
最初にお花を見つけた時は、「クスノキにも花が咲くんか!」「とても可愛い!」と感動して、ブレたりピントの合ってない下手な写真をたくさん撮りました。公園は大木が多くて撮影しにくくて。その後、目の高さに枝がある小ぶりな木を見つけて、定点観測。ただ、シロウトも大シロウトであるし、公園は採集禁止だし、写真を撮る以外に研究のしようもなく、散歩の度に眺めながら、何かしたいな、と思っておりました。
それで去年に、手作り作品のための図案化を試みました。
最初、刺繍の図案を考えたのですが、刺繍のスキルが無さすぎて、図案ができても制作できないと気付いて、アップリケに方向転換。だけどもアップリケのスキルも低いし、うまく単純化できなくて、植物画と植物図案の狭間でドロドロ拘泥しておりました。
いつまでも納得いく図案はできないし、早く作りたいしで、見切り発車で作り始めることに。作ってみて気付いたこともあるので、出来栄えには満足してないのですが、勉強になりました。
たくさん撮った写真を吟味して構成を考えたり、布や糸を選んだり、なかなか楽しい作業になりました。簡潔にそのものらしさを表現する、というのを学ばないとな、と思っているところです。