6)渡航二日目 ⑤Baguioのナイトライフ~Club Spade後編~
重要なこととして
フィリピンで日本人(私)はモテるのか
渡航二日目なので現地の感覚はわからないですが(いつまで二日目の話をかいてるんだという)、ここでの体験を共有します。
よく、フィリピンで日本人男性はモテるという話を聞きます。
理由は金持ちだから、フィリピン人男性と比べて多気ではなく誠実、白い肌、一重の目が好かれる、など聞きます。
財政や内面はともかく、私のフィジカルについては、一重で、色白、背も高い方です。
私が日本でチヤホヤされるかというと、
全くそんなことは無いです。
さて、Hennyとカメラを回しながら二階のVIP席に向かいます。
ここも日本の常識であれば、別料金を払っているVIP達の領域にカメラを持って入ることを躊躇しそうなところですが、
さすがのまったくためらいゼロです。ナイス厚かましさ。
とはいえVIP席も、そこまで特別な何かがあるわけではないです。
下のフロアを見下ろせるわけでもなく、ボトルを入れた客が席を持っているだけといった様子。
その席が4セットぐらいあったのですが、
私が気づいたときにはHennyは既にそのうちの1席に座る女性客2人組に声をかけていました。
「あ、取材って言って店に入っても、ちゃんとそういう私情なナンパもするんだな」、
「彼が女性を好きなようで良かった(もしゲイだったらいくつか心配になることが状況上あったので)」等と思っていました。
私もその席につくと、Hennyは私のことを紹介をしてくれます。
「彼はJapaneseで気のいい兄弟だ、世界でTOP2のパスポートを持っている男だ!」と。
彼女たち話をすると、どうやら30代中頃の現地の方です。
ふたりとも細身、きれい系、きれいな系統・・・系統でいえばきれい系。
という印象です。
ここで圧倒的に感じたのが、彼女たちからの日本人への好感です。
「TOKYOなの?それともどこ?私日本に行ったことあるのよ」といったような。
Baguoには韓国人、台湾人、日本人、留学生を中心に多くいるはずなので
そう珍しくないだろうに、
食いつきの良さに、本当に驚きました。
その後も積極的に会話してくれ、
私はぼつぼつ次の店に移動したく思っていたのですが、
あれこれ質問と、これ飲んで、食べてが続きました。
はっきりと現地の方からの「関心の高さ」を感じました
なので、日本人が好意的に思っていただいているのは事実だと思います。
先人たちに感謝し、自分の行いでその「日本人への印象」が悪くならないように、
ちょっとしたJapan as No.1なプライドが芽生えました。
ただファーストケースなので、
(前述のように疑り深い私は)Hennyも含めた壮大な美人局かもしれないし、そうでなくとも、まだなんともわからないなあと思いながら過ごしておりました。
一方その際にHennyは
彼は他の席にカメラを向けに行ったり、
私側でないもう一人の女性と話したりなどしていたのですが、
主にはその女性を口説くことに注力していました。
ただ、その女性も(傍目で見ていてなんとなく強引そうにやり取りしている)、「何度もあんた結局なんなのよとか」、「本当は何人なの?」
とか迷惑そうで、なんともよくわからないやり取りをしていました。
そしてHennyが席を外すたびに日本の話になり、
また何度も「彼とどういう関係?本当に友達?」「あの人(Henny)を信じ無いほうが良い」等と散々言われていました。
差別なくお伝えしたいのですが、
これは彼が色々ありそうなことなさそうなことを吹いているから、
なんとなく胡散臭い、黒人だから(Baguioであまり見ない、白人ではない)、の要素だと思います。
ただ、当のHenny本人はというと、
私に対して「こっちのガールは俺にめっちゃ気がある。そっちのガールは兄弟に夢中だ」というような耳打ちをしてきます。
これは一体、どうなってるんだ…?
というかいつまでここにいるんだ?という思いが募ります。
Hennyはこの女性たちを口説けると思っているので、
だいぶ長いことそこにおり、結果Club Spadeを出たのは01:30頃でした。
クラブでも変わらない喫煙事情と、Hennyに対する新たな心配事
もう気のない相手たちとのよく分からないすれ違いトークにも大概うんざりしていたので、
タバコを吸いに外に出ました。
エントランスのおむすび君にタバコどこで吸って良いのかを尋ねると、
ここでも(クラブでも)喫煙所はなく、
「その建物の端で壁に向かって目立たないように吸ってくれ」とのことでした。
加えて「小便をするみたいにな ハッハッ」とジョークも添えてくれました。
言われたとおりに壁に向かってタバコを吸っていると、Hennyもついて来ました。
タバコをねだられたのでくれてやります。
タバコはコミュニケーションツールのつもりで空港の免税で買っていたので、
別に1,2本構わないという思いです。
そうこうしていると、先の女性二人が後ろをサッと通り過ぎ、
車に乗り込み去っていきました。
気づけば他の男2人と同乗しています。
Hennyも気づいたようで、
「おい!!どこにいくんだ美女達!戻ってこい!」と必死に声をかけます。
ですが虚しくも無視されて、車はそのまま出発し、
彼女たちは私にだけ一瞥をくれて去っていきました。
追うようにHennyは何か言い続けるので、心配になり、彼をなだめました。
「シリアスになるな、まだまだ別の店があるよ」と。
ただ、Hennyはもう夢中で、悔しいそうに、なんだかんだと言い訳や、
事態が飲み込めないようなことを言い続けています。
私からすると彼は、彼女たちから全然良いリアクションを得ていなかったので当然だと思うのですが、なんか怖いなーと感じました。
また、続けて「これまでフィリピンにきて20人の女性と関係を持ったけど、こんなことはなかった」とかそんなことをずっと言っており、
あまりのしょうもなさに流石にここで別れて帰ろうか迷いました。
この客観的に状況を見る能力の低さ、
それでも持っている何かへの強引な行動力を目の当たりにし、
彼に対してまた心配事が増えたな、と感じました。
この後、次のバーに向かいます。
つづく
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