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20240105-0117 休職2週記
日記も書けないこのころです。
バイタリティがぐんぐん下がり…。
前回の更新以来、こころの推移を書き残そうと思いつつ、ぜんぜん文字がかけなくなっていた。10月(休職1ヶ月目)はなんか元気で、11、12月、ぐんぐん落ちた。倒れてることが多かった。
だいたいのあらましとしては
10月 休職開始
11月 抗うつ剤開始
12月 抗うつ剤継続、心理検査受検、ADHD/ASD傾向診断(年末にかけてが一番元気なかった)
年明けてもそんな状態だったのですが、
でも2週に一度の心療診察を控えて、結局主治医に2週ごとの経緯を話すのだから、記憶整理も兼ねてまとめておくのもいいかなと思い立ち、とつぜん書きはじめました。
0105
ことし初診療。12月後半以来の落ち込みについて申告しつつ、なんというか、状態がこれ以上盛り上がることは無いんじゃないかと思います・・・と伝えた。何回考えても復職ができるビジョンが浮かばない。かといって転職しても拾ってくれる場所があると思えない。本心で。
んーまだ様子を見ようかね、といいつつ若干抗うつ剤の増薬があり、そのうえで、「余裕があれば仕事に限らず趣味でも生活でも目標をたててみませんか」「今後、復職をするか、転職をするかも考えてみませんか」、と提案された。
おそらくこの話を切り出してもいい頃合いだと判断されたんでしょう。休職初期であれば、もう本当に自分は辞めるしかない、転職もすべきでない、という破滅の考え以外できなかっただろうから。
診療後、図書館で昼まで過ごし、ランチを喫茶店にいき(チェーン店だけど、店員の御婦人たちと常連の会話が心地良い)、上京していた友人と溝ノ口で落ち合って飲む。
こちらは禁酒だけど。
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溝ノ口は懐かしい。学生のころから何度もここでどろどろに飲んでたりした。そのころに比べると、やっぱり、バイタリティというか野心が、まったくなくなってしまったな。これが病の症状であればいいけど、もう戻らないかもしれない。
目標立て、どうしようか。仕事の目標は一旦リセットした。音楽もアニメも向き合えていない、読書も滞っている。人生設計も全くない、交際できる気がしない。
0106 鮮やかなダンス大阪
鮮やかなダンス大阪フェーダー回にいった。
レポートは別立てにしようかな。(暗い日記なので…)
楽しかった。揺れて食べて踊る。関西の知り合いともたくさん会えて話せた。特に、創作や文筆をされているフォロワーさんと、しばらく話し合えたのも良かったです。蓮ノ空やガールズラジオデイズのこと。
つまり、現在進行し未定の未来を拓いていくコンテンツと、現在も進行しているけどわれわれとは切り離された、観測できない方向に進んでいっている彼女らとについて話した。その感情をどう文章にのせるのか、とか。
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別れて引き続き西へ。故郷福岡に帰省を進める。
新快速で姫路まで出てネカフェ泊、これも何年ぶりだろう。
0107 鈍行
姫路城を背にして出発。
兵庫岡山県境の、和気あたりの山がちの車窓が好きなのに、疲れで気を失っていた。近くの夫婦がずっと日本酒の作り方について喋っていたのは覚えている。(兵庫の方で、灘の酒造にくらべ、山口の獺祭がいかにずるいかを語っておられた記憶。)
岡山で乗り換えて山口県岩国まで。
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尾道とか瀬野八越えとか宮島の海とかを過ぎる。
学生時代には18きっぷで毎シーズン往復していた鉄路、ここをこの年になっても通るとは、とみっともなく思うけれど、こうやって何回も通り直す・やり直すことの重要さにも気づきつつある。
前回来たときとの見え方の差分で自分の変化を点検できるだろうから。
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岩国で待ち時間。商店街をぐるっと散歩して、駅前のカフェでコーヒーをもらい、また乗る。ういろうをひとつ買ってもちもち食う。
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一気に下関まで直通する。
また美しい瀬戸内が続く。
今回の旅のともには小さい本数冊を持っていった。
かいまんさんのガルラジ同人誌、地下室の手記。
あとメモ手帳。
車窓をだいたいみつつ、たまに読んで、またたまにメモに書きつける、今後の目標を落書きのようにまとめようとする。
じぶんが過去(つぶれる前)にたてた目標を思い返して、それがどうつぶれたのかを思い出して、それでもなお今後の目標に据えたいことを抽出する作業をこころみたけど、…うまくいかないな。
過去の目標が理想論であったのはわかる。つぶれたのも当然。でもこういうつぶれる目標以外、わたしに立てうる目標があるだろうか、という気分になる。
外の景色は、周南の透ける海から、おだやかな夕陽の内陸にうつってく。
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日没ちょうどごろに下関に着く。西に来て日の入りが遅いのがわかる。
関門海峡を超えて小倉、時間があるので、シロヤのサニーパンをかじり、蓮ノ空小倉ライブの会場を見に行ったりした。
鹿児島本線で博多へくだっていく。
過去住んだ町、通い慣れた駅を通り過ぎるとき、
ここにきてぞわぞわと、まだ職に戻れてない状況で帰省することの後ろめたさにおそわれる。
家族にあって、話すことはない、あるとすればまだこんなですみませんというのと、この前のADHD検査の結果だ。あと数日居候させてくださいのお願いだ。
動悸がするなか博多。
家族と落ち合う。
姪っ子はまた育ってる。もこもこに着膨れた彼女は、なんか数カ月ぶりの自分の顔を覚えているのか、だいぶ懐いてくる。そして拙く喋るようになっている。あたたかい。
彼女の「かんぱーい」の音頭のもと夕食。博多駅前のイルミネーションを眺めて、家へ。
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夜食しながら、また姪っ子と遊びながら、知能検査の結果(ADHD濃厚、ASD併発)を伝えた。母も当事者、妹もグレーゾーンなので、ラフに受け取ってくれて助かった。
そのうえで、この特性を踏まえながら、職に戻れるかどうか、いましばらく休んで考えますと伝えた。
姪っ子は夜になるとますますはしゃぐ。こちらが心地よく疲労する。
気づくと寝てた。
0108 帰省
朝。父親はデイサービスの日なので、母といもうとと姪っ子とで、老人ホームの祖母を見舞った。
祖母はもう家族の名前は覚えていない。死んだ祖父のことも覚えていない。ただ眼の前にいるわたしたちの名前を思い出せない苦しさは節々に漏らす。
けど、世間話をやるときのおどけた口調の癖、笑い方、これは昔のとおりだった。
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ただ姪っ子は何も知らないでじゃれついてきゃっきゃ笑う。赤子のパワーってすごいものがあるようで、一時期ほとんど呻くことしかできなくなっていた祖母が、ここまで話せるように回復をしているとのこと。
生きる意味を考える。記憶がないのは(何より祖母本人にとって)辛いことだけど、それでも、いまこの赤子とたわむれているこの瞬間に、いま祖母が生きていてくれていることのぜんぶのかけがえない価値があるのかも、と思うようになっている。
西鉄で太宰府へ。
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昼から温泉に寄る。サウナがありさっぱり。
戻って薬院の植物園。頂上のカフェのピザが旨いと聞いたけど残念ながら売り切れ。夕陽の中みんなで芝生に転がったりしてみる。飛行機雲で仕事を思い出す。姪っ子が走り回るのに引っ張られる。
そのあと妹宅に行く。義弟が帰宅していて、鍋をつくりまくってくれた。彼が流す音楽がまたいい。たわいなく喋る。休職を何と英語で言おうかと口ごもると、「So you are taking a break?」シンプルにそのとおりです。
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妹一家は、祖母がああなってから空き家になっていた祖母宅を綺麗にして住み直してくれている。もう戻れないと思うほど朽ちていたこの家でまた団らんできるなんて、こんなありがたいことはないのです。
祖母の私物に混じって子育てグッズが散らばる。あたたかい。あたたかい。
0109 帰京
ぬくい布団。だらりと起きる。遊び疲れて丸まってる姪っ子をつついたりする。今日は出歩かないで良いや、と妹と決めた。
祖母宅に置いていた私物を整理整頓する。懐かしい教科書やノートや図鑑が出てくるからそれぞれ別れを言っていく。よく勉強していたなと思う。
玄関を掃除したりした。といっても、母と妹が主力で、こちらは姪が走り回るのを捕まえておく係。
叱るやりかたは知らないから、ただ彼女の気の向くまま付き従う従者みたいになる。彼女はますますはしゃぐ。
夕方、港のほうの定食屋に行った。時間が空いたので日暮れまで港を歩き回る。おしるこを飲む。冷える。
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玄界灘のいちばんおいしいものを食べた。ありがたい。
自分は中座して、バスと鹿児島本線で新門司港まで向かった。乗り込むは横須賀行のフェリー。家族連れが多くてにぎやか。
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0110 船
起床。朝日を見たかったけど、じんわり腹痛がしてちょっと難儀。昼頃に治ったので出ていく。
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小倉で買ったマンハッタン(九州のローカル菓子パン)をかじりながら、NHKBSの放送を見る。出雲の大祭のドキュメンタリが流れてて、昭和40年代の車やひとびとが映る。
ぼうっとみているひとが何人かいる。電波も弱い船の上だからみなだらだらと暇をしている。
そのうちのひとり、灼けて着流しを着た親爺さん、日本酒でもうだいぶ酔っているよう、彼とぽつぽつ話し始めた。
俺の子供時代の車はこんなんだったぜ、今はリタイヤして宮崎に住んでる、湘南でサーフィンとか映像撮影とかして暮らしてた、山形鶴岡の郷土資料館に資料映像を納品してた、云々。
こういう話に相槌を打つのがすきなんだ。おもしろく聞き手になっていたら、ちょっと待ってなと離れ、戻ってきた手には白鶴が2つ。すみません、酒は止められてて…あら、内蔵が悪いの?いえ、すこし心身の不調で治療していて。なるほどね、おれも双極性障害になっちゃって、もう酒も始めちゃったけど、ま残念だ。
珈琲と日本酒で乾杯する。
また会いましょうと言って別れる、といっても、狭い船内、まだ横須賀までは何時間も暇である。
風呂に入る。
船旅の大浴場がすき。船の揺動にあわせてうねる湯舟、露天風呂で浴びる潮風、もう考えなく、文句なく幸せだと思う。なんのために生きるとか、そういうのは念頭から消える。
横須賀に入港。
さっきの親爺さんはテレビに元気に野次を飛ばしてる。お元気でいてね。
横須賀中央駅まで歩き、途中の古着屋を冷やかして、帰宅。
0111-0112
洗濯を回して干したきり、2日間、ずっとハンモックのうえで呻いて過ごした。
返したほうがいい連絡が頭にあり、メーラーを開き、一文字うち、呻き、ツイッターを開き、新しいものもないのにスクロールし、Youtubeを開き、精神系やビジネス系の動画を数秒見て閉じ、・・・助けてーとなっていた。
頭ががんがん痛む。もうやめたいのにスマホを扱う手が止まらない。
日が暮れるのを待ち続ける。夜になり眠くなるのを待ち続ける。食べずに寝る。
で朝がくる。
0113 JukeVox, いい声のナヲン会
気力なし。
でもここで這い出さないと本当にダメになる恐怖があったから、ざくざく荷造りして、秋葉原にダッシュした。
結果、本当にいい土日になったね・・・。
これらもパーティレポは別立てにすると思う。
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楽しかったなー。JukeVoxみんな居てよかった。全部が気持ちいい。
ただ、こういうときに限って誰にも話しかけることができない硬直状態になる。そういう状態の谷みたいなものがある。音だけでも楽しめれば満点だと振り切った。
途中でおいとました。秋葉原は雪!
新幹線に乗り、豊橋から岡崎に抜け、いい声のナヲン会(&広島電音公司&あごげマウンテン コラボ回)に着いた。
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これもまた最高に楽しかった。
医師からは睡眠リズムは乱さないよう言われていて、またそのために禁酒も続けているんだけど、こればかりはもう深夜まで跳ね回ってしまった。
蓮愛知公演以来に会う岡崎のDJさんたちとも挨拶できた。やっぱこのDopeな雰囲気はたまらない。
さすがに明日があるので3時ごろ抜け、零下1℃の岡崎市街地を歩いてネカフェにピットイン。
0114 エーイズム
ネカフェで朝カレーを食する。岡崎は雲ひとつない冷えた晴れ。
名古屋に移動し、Maciesでハンバーガーを食べて、大須を冷やかして、つまり名古屋に居た頃の立ち回りをなつかしんでから、JBSへ。
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エーイズム、最高最高だった!
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あらゆるアンセムがかかって暴動になる。東西のあらゆるDJが集まってる。酒もなくても全然気狂いになれるとわかった。喉が枯れつく。
今日は皆さんに挨拶もできた。スイッチが入りさえすれば話しかけられるのになあ。おととしのCueraiderでお世話になったDANIKIさん、Basspotやガルラジの大好きなSHITAさん、すこやかさん、昨日秋葉原に居たHersheyさんやmoppさんゆにこあさんかりをさんコムさん等等々。
ありがたい繋がりだと思う。
こうやって、職場から切り離されても、なんだか名前くらいは憶えてて一緒に歌ってくれる人々がいる。自分がその場に貢献できているとは思えないのだけど、Moppさんから、お前みたいなのが居るからJukeVoxができるんだよ、と何度も繰り返された、これはどこかが本当なんだろう、やっぱりありがたい。
名古屋のシーンの面白さってすごい。Hersheyさんが生き字引になっていてぽつぽつ話を聞けたし。何より、ここでアニソンで大暴れしている客たちが、次の週にはベースミュージックのパーティで回したり、ハウスをしっかり鳴らしたり、アートワークを作ったり、まったく別々のジャンルに散っていく、このるつぼの感じが名古屋の一番好きなところなんだよな、とあらためて感じ入った。
名古屋の友人(非オタク)にも今回声かけたら来てくれた。面食らったようにタバコを吸っていたけど、このエネルギーは良かったようで、初アニクラが楽しかったといってくれてなによりだった。これ以上のアニクラがあるかというとちょっとそうないけれど。
夜行バスまではまだ時間がある。飯を食べあるく。
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したい話がいろいろある。
いや、普通の職場ではどういうわけかしないこととされている、そもそも自分たちって何だっけ、という話とか、また枝葉に分かれて竜頭蛇尾になって行き止まりに行って飛躍するような、そういう話し方をしたかったんだ。できてよかった。
みんな生活や人生をやっていっている。自分は立ち止まっている、けど、どうにかなるのかもしれない。
夜行バスでは昏倒。海老名SAに寄ったのも気づかないくらい。朝の東京に到着。
0115-0117
潰れてた。
つまり、入浴、摂食、作業、なにひとつできずに、布団でまぶたをひくつかせながらタイムラインとYoutubeの精神系動画を見続ける。
やめたいのに指が止まらない。苦しくてスクロールしながら目を閉じたりしていた。
日が暮れて絶望しながら安心する。寝る。
これで社会復帰できるのか。先が見えない、ずっと暗い。頭が回転しない、回転したところで不合理な結論に至る。
どこもいけない気がする。もう治療する意味がないのではないかと思う。
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