家出の記憶
小6のとき、家出をしました。
といっても、2時間ほどで帰ってきたプチ家出ですが(笑)
家出のきっかけは、母に怒られたこと。宿題か何かの勉強を教えてもらっていたのですが、バカだとかなんだとか、人格否定されるようなひどい怒られ方をされて、プチン。鉛筆を叩き折り、そのまま靴だけ履いて家を飛び出しました。
冬の寒い日で、夜7時頃だったでしょうか。
友達の家は気まずい。どこか、暖かい場所はないだろうか?そうだ、小学校の校庭に半分埋まっているトラックのタイヤの中なら寒さをしのげるぞ、と思い立ちました。実際、そこは冷たい風を防ぎ、ぶ厚いゴムの感触は暖かで、体育座りをしてしばらく過ごしました。
「この後どうしよう?」とか「悪いことをした」とかいう思いは、1ミリもなし(笑) ただ、ひどいことをされた、という怒りだけが渦巻いていました。
それから2時間ほどして、父と妹が探し当てて迎えに来てくれました。小学校の校庭のトラックのタイヤの中に入るなんて、よく突き止めたなと、今さらながら感心します(笑) 自身が親になった今ならわかりますが、子どもが家出などしたら、相当あせります。
それでもやっぱり、あのときは母親の叱り方がまずかったと思います。どんなに腹立たしく感じたとしても、子どもの人格を否定するような怒り方、叱り方をしてはいけません。自分がされてとても嫌な思いをしたので、わが子にはそのような叱り方はしないよう心がけています。
今では私もいい大人なので、今さら恨みつらみを母に言うつもりはありませんけどね(笑)