常識と非常識…その2
すみません…先日の同タイトル投稿の続きです。
先日病院にて「全治4週間なのでその間は安静に」と診断された娘、基本事務職だけれど出勤してしまえば何だかんだと動かなくてはならないし、休憩や着替えをするフロア(3F)が違うので階段の上り下りも多い、そもそも通勤が厳しいこと(自宅から駅までは私が結構速足で歩いて15分。バスは朝はあるけれど、娘の帰宅時間には終バスが終わっている)を説明したそうで…。
お医者さん曰く「仕事自体は座ってできるものならばやって大丈夫。ただ動いていい、とは言えない。通勤や仕事の内容を考えると会社と相談した方がいいですね。診断書書きましょうか?」とのこと。
診断書は書いてもらうこととして、言われたことをそのまま職場に伝えると
「いつからいつまで休むのかある程度明確に返事がほしい」
との返信。
その前のメッセージで心が折れていた娘はネガティブに捉えがちだったけど、私はこれは普通の返信なのだと思った。
ただ、娘にしてみれば4週間安静にして、と言われたんだから、基本4週間でそれよりも回復が早ければ早く出社します…としか言いようもないだろう、とも思う。
その後、上司に直接状況報告して指示を仰ぐように、と言われた娘、その上司に相当がんがんに言われた様子。
結果的には「迷惑かけてるんだから明日から出勤して」ということになった。
上司の言い分では、娘は非常識なわがまま、ということらしい。
「病院で言われたことを伝えた」
「通勤ができないから相談した」
「4週間まるまる休みたいとは言っていないし、状況を見て早めに復帰したい、と伝えている」
ということも言ったらしいけれど、
「そのくらいの骨折たいしたことがない」
「出勤したら却って迷惑と思っているかもしれないけれど、現状が迷惑だから」
「今度目の前で歩いて見せて。それがそんなにつらそうだったら、みんな納得するから」
「自分は昔もっと重大な骨折したけど休まなかった」
などと言われたらしい…結局明日から出勤。
「あさってには上司の前で歩かされることになりそう」…とも。
たまたま、職場で病欠が重なっているらしく、熱や急な腰痛で出勤できない人に比べたら、「座って仕事することはできるじゃないか」という内容。
うんうん。
それはわかる。
人が足りないのは大変だ。
それもわかる。
でも
「安静にと言うのは絶対安静じゃないでしょ。なら出られるでしょ」
というのはおかしい。
そもそも通勤が難しいんだって(笑)
結果、今日明日で泊まりの予定で外出していた私が帰宅して、明日の朝娘を駅まで送ることにした。
本当は職場まで送りたいところだけど…娘が激しく拒否。
「どのくらい職場まで時間がかかるか測ってみる。いつも送ってもらえるわけじゃないだろうから」
と。
今日、予定を取りやめて帰ってきたことも
「明日は何とかしたのに…」
と申し訳なさそうに言う。
厳しいことをヒステリックに言われて、針がちょっぴり「自暴自棄」にふれている。
確かに娘は職場に迷惑をかけているし、それは十分に反省している。
そして、迷惑かけたくない、という気持ちがあったからこそ骨折した翌日も出勤して帰ってきた。
そしたら傷みが悪化したから事務にも病院にも相談した。
元々の自分の3連休も予定を変更して自宅に安静に過ごしていた。
業務はできるけれど、通勤が難しい、ということを伝えた。
それがそんなに「非常識」なのだろうか。
ギプスをして、休んでいる間安静にしていた娘は、自宅内での歩行は少し楽になっている様子。
でも、やっぱり坂が多い駅までの1kmは回復を遅らせる気がする。
しばらくは、私が時間をやりくりしてせめて最寄りの駅までの送迎をすることになるだろう…。
夜に入る打合せはどうしたものか、途中で抜けて迎えに行くか…それが可能だろうか。
何せタクシーも停まっていない、終バスは20時台というローカルな駅。
ギプスが外れるまではもう少しかかりそうだ。
頭が痛いけれど、困ったときには助け合って何とか乗り越えるしかない。
一人暮らしの人はこんな時大変だろう、と一人暮らしの息子のことがふと心配になる。
結局出勤させるならそんなに叩くようなことをしないで、どうやったら気持ちよく、少しでも安心して出勤できるように話し合えればよかったのに。
「わかりました。じゃあ明日出勤します」
と答えた娘に、上司は
「なにそれ、逆ギレ?」
と言い捨てたらしい。
きっとどう答えても腹がたつんたろう、と思う。
人をまとめる人が発する言葉ではない。
子供か(笑)
病欠で急に人が足りなくなった職場。
「出勤できないヒエラルキー」の最下層の娘が出勤していないことに、イライラをぶつけてきているのがよくわかる。
通勤が難しいスタッフを責める職場。
事務仕事はできるのに通勤が難しいという理由で休んでいる娘。
どっちが非常識なんだろう…もはやわからない💦
あさって、上司の前で歩かされることになったらしいけど、あの様子ではつらそうに歩いても、楽に歩いても嫌なことを言われるだろう。
働く人間の自尊心をそんなに踏みつけることをしなくてもいいだろう。
それでも出勤する、という娘。
やめることの挫折感と、自分の心の健康の維持とを秤にかけて、自分の心の健康の維持が難しくなる前にとっとと辞めてしまえばいいと思う。
多分私は「非常識な」母である。