未熟の美 | 詩
竿先にトロトロと熱いガラスを巻いて
竿に息を吹くとガラスが風船のようにプゥーっと膨らみ
透明なものが命を宿ったかのよう
失敗して竿からドロっと垂れたガラス
息を吹きかけると
まるで鼓動を打つように
私の胸に響く
連続的に続く表面は
無数の通りに歪むことができる
感覚・視覚・音・色がガラスの状態を教えてくれる
竿先についているガラスと一体となるように
竿を回し続けて中心を取らねばらない
未熟な私は無意識に歪みを生んでしまう
理想通りに体が動かず
歪みを直そうとするもさらに歪みが進む
でもそれはその時の私にしか作れない唯一のコップである
この歪みには
躊躇した歪み
頑張り過ぎた歪み
考え過ぎた歪み
色んな要素を映し出している
でも”なんかいいな”って思えるカタチである
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