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【脳直】冬の通勤路での出会い

朝の駅までの通勤路で
たまに遊んでくれる小学生の姉弟がいる


前回の遭遇は先々週だろうか

まだ雪が残っており雪合戦とまではいかないものの何度か雪を投げ合った

おれは比較的綺麗な雪を選んでいたのに対し、姉弟(特に弟)は土やゴミのついた雪ばかり投げつけてくる

こいつ嫌い

姉は好き、超好き

その日は遅刻ギリギリまで遊んで解散
再戦を誓う

そして今朝

前方を歩く姉弟を発見

おれは手袋を丸めて振りかぶり
姉弟に向かって叫んだ

『いっけええええモンスターボォォォル』

見事な放物線を描いた手袋は姉のランドセルに命中

本来なら弟の後頭部に大ダメージの予定だったが

心の奥底からは

『姉ちゃんゲットだぜ!』

と魂の咆哮が聞こえていた
心のサトシも肩をポンと労ってくれた

振り返る姉
身構える弟(臨戦体制)

『あー!これもーらぃっ』

そう言って姉はモンスターボールと化した手袋を拾い上げた

弟は自分も欲しそうにこっちを見ている

手袋をあげますか?

はい
いいえ←

投げ返してくるとばかり思っていたのでこちらも身構えていると

姉は手袋を広げてその小さな手を包みはじめた

『これおっきぃぃ(にぱぁっ)』

誰に教わったのだろうか
男を喜ばせるセリフの扱いに長けた小学生もいたもんだ

などと関心していると追い打ちがきた

『あたしを捕まえたければもっといぃボール使ゎなきゃダメダョッ(にぱにぱぁっ)』

まさかこれほどまでとは

なんという小悪魔属性
なんという歩く破廉恥
放っておけば被害は拡大する
この人災は阻止せねば
おれがなんとしても…責任を取らなきゃ…

と覚悟を決めながら一緒に駅まで歩いて別れた

再戦の予定はないが
10年後に結婚してくれよ姉ちゃん

たまに元気を分けてくれるから
子どもは好きだ(界隈へのアピール)

ちなみに弟は

『おれにはマスターボールしか効かないなっしー!』

などとヤシの実ポケモンだか非公認ご当地キャラだかわからないことを喚いていたので無視した

来年度から6年生と4年生になるそうだ

楽しい一年を送ってほしいなっしー

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