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最強の味方。

想像なんてできなかった。
あの頃は、目の前のことで精一杯だし希望もなかった。

今の私はnoteをかいていて、
母とハンドメイドのお店もはじめて、
友達と新たなチャレンジも画策している。

こんな主体的な未来が待っているなんて、思いもしなかった。

8年前のちょうど今頃だったかな。
会社に提出する用紙に「退職希望」とかいた。

脳内に「退職」という文字がちらつき始めた時期、某有名企業で同年代の子が過労のため自ら命を絶ったというニュースをみた。なんだか、他人事とは思えなかった。

そこから、本当は自分がどうしたいのか考えるようになって、このまま死ぬのは嫌だと思った。世間体を気にし過ぎていた自分を、押し退けながら、答えを捻り出す。苦しくて、逃げたくて、辛かった。

当時付き合っていた彼とはお別れした。
私の不安を押し付けてばかりのくせに、不満ばかり溜まっていたから。ベロベロに酔って泣くくらい引きずったけど、あれは好きじゃなくて、依存だったと思う。

その直後、会社に辞意を示した。

社会のおまけじゃない。
自分の人生の主役になりたかった。
伏目がちに日々をこなすのは、もう嫌だった。

その後会社を辞めて資格をとって、好きな仕事についた。でも、その仕事は社会的には立場が弱かった。またそのことで悩んだ。なんて贅沢なやつなんだよ、と自分をこづいた。

でも、明らかに前とは違ったのは、無理なく、生きている心地がしたことだ。
そもそも仕事が楽しいと思えたのも、初めてだった。

そんな不安と心地よさが混ざる時期。
夫と出会った。

夫のすごいところは、こんな私の不安を一言で吹き飛ばしたところだ。どんな仕事しているか話した時、私は正直ちょっと、いやだいぶ見栄を張って、大事なところをぼやかして伝えた。

だけど、夫はシンプルだった。
「自分で道を選んで、好きな仕事してるなんてかっこいいじゃん」
あまりにも気持ちよく言い切られたものだから、私はあっさり彼を信用してしまったし、実際それは正解だった。

程なくして、ちゃんと本当のことを言った。
「あの時濁してごめん」
それでも、彼の言葉は変わらなかった。むしろ本当のことを言えないくらい、信用が無い方が悲しいと言われた。ごめん、私が弱いだけだったんだ。

また別の時、夫が私の仕事について同僚と話した時
「まだ若いんだし、俺だったらもうちょっと(彼女に)頑張って働いてほしいけどね」と言われたと言ってきた。

夫はその同僚の言葉を全く気にしていなかったそうだが、世間体気にしいの私にはちくりと刺さったし、なんでそんな話をわざわざ私にいうのかと、イラついた。
でも話には続きがあった。

「俺はなんとなくで働くより、自分で選んで、働いている人の方がすごいと思う。それなのに、なんでそういう風に思っちゃうんだろう。」

なるほど、この人の中には良くも悪くも、世間体というものが本当にないんだ。自分の軸で、物事を見ているんだな、そう思った。

きっとそれは、彼が世の中で生きていく時に障害になることもあるだろう。実際に苦しんでいる場面にも、何度も遭遇した。でも私にとっては最強の味方だし、私も彼にとって最強の味方でありたい。

親友であり、同志であり、恋人であり、家族である。

これからも、この世知辛い世の中を生きていくための戦いは続く。どんな時もピッタリ横並びでいきましょう。

想像していなかった未来を作ってくれてありがとう。
誕生日おめでとう、1日過ぎちゃったけど。


#想像していなかった未来

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志麻/shima
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