
【戦後80年80作】軍事郵便(小早川秋聲)
時折り私に戦争の色はーーという質問を受ける。戦争に対して特種の色彩がある訳もなかろうが、私の直感から言えば、灰暗色とセピア色が戦争の中から滲んで来るような気がする。勿論これは私だけの感じだがーーしかし白や桃色や紫には決して映らない
皆さんは日本画家の小早川秋聲をご存知でしょうか?
数年前に京都・東京・鳥取で規模の大きい企画展がありましたので、その時の記憶がある方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。
戦争画で有名な秋聲ですが、今回取り上げるのは絵葉書(軍事郵便)です。秋聲は1931年~1943年まで従軍画家としてたびたび戦地に派遣されていたそうで、多くの軍事郵便が残されています。今回ご紹介するのはそのうちの一部です。





なお、冒頭の引用文は『小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌』展の公式カタログより引用しています。