毎日のように、どこかで報道される「chatGPT」。
いろいろと試して分かったことを書き込みます。それにしても、TVのコメンテーターとか、まったく使い込んでいませんね。ありきたりの答えばかりで・・・。
坂本龍一さんのことを尋ねてみた件
me:「坂本龍一さんを知っていますか?」
この基本的な質問をしてみた。最近亡くなったばかりなので話題も多いので。
実は、この前で、さまざまな日本の作曲家について尋ねている。
その質問にほぼ答えられなかった。「chatGPTはアメリカ人だ!」ということに気がつき、アメリカで有名な作曲家である坂本龍一さんについて尋ねた。確かに、「舞踏家」などという不思議な言葉も混じっているけど「申し訳ありませんが・・・」という、知らないという返答はなかった。
続けて、
me:「坂本龍一は、2023年3月になくなっています。」と言ったら
と、曰わく。
「公式に発表」されていないというので、「NHK」とか「新聞」とかの記事を書き込んだ。
すると・・・
「デマ」とか「誤報」だとまで言い出す。
間違った事実を否定するだけではなく、こちらまでを否定する。これもし人間だったら、確実に友達を失うと思う。
で、何度も何度も教え込んだ。
そして、再び尋ねてみた
me:「では、坂本龍一は現在どうしていますか?」
呆れたものです。
あれだけ教え込んだのに、まだ覚えてくれません。
覚えることをしないChatGPTさん
He/SheのchatGPTさんは、こちらが教え込んだ事実を覚えません。
これは何度かやり取りをしてバラしてくれたことですが、ある特定のソース以外は信じないらしいのです。
ここで、僕は情報源を掴みました。
なんと、ChatGPTさんは、「2021年9月」までの情報しか入っていないのです。そして、さらに分かったことは、その情報源です。
つまり、論文を元にしているのことが多いのです。さらに当然のことながら、その論文はアメリカの英語の論文に限られます。(2023年4月現在)
同じく、「Wikipedia」の利用について尋ねたところ
つまり、査読があるような信頼の置ける論文にのみ頼っていると言うことです。もし、Wikipediaを情報源としているのならば、坂本龍一の死去の件は明確な答えが出るはずです。「ネット上にある情報」と「信頼性のある論文」の情報を照らし合わせて、違いがある場合には論文の方を優先するのです。それも2021年の・・・。
したがって、脅威に感じる必要性はまったくありません。
さらに、英語が第1言語であるのならと
me:「Wikipedia 英語版」を検索するように指示すると
と、英語で答えてくるのです。
ここで知ったことは、外部にある「WEBの情報」や「ファイル」にアクセスができないと言うことです。つまり、その場で検索するのではなく、あくまで既に蓄えられた知識にもとづいて結果を返して来ると言うことです。
宝くじについての押し問答をした件
たまたまブラウザの欄外の広告欄に「宝くじ(Toto)」を見かけたので質問をしてみた。
まずは、答えが分かっている質問。
me:「宝くじには税金がかかりますか?」
またまた、嘘をつき始めました。
そこで、きちんとした根拠を添えて教え込んだ。
me:「宝くじには税金がかかりません。これは「当せん金付証票法」13条に規定があります。訂正してください」
「おっ!」珍しく素直じゃないですか。
でも、あらためて、聞いて見た。
me:「宝くじに税金がかかりますか」
また、変なことを口走りはじめた。まったく、学習能力がない。
なので、再び教え込んだ。
すると、またまた、素直にしたがってくれた。
で、確認のため再度質問をすると、
まったく、学習能力のない奴です!
やはり、ネット上にか書かれていることでさえ、例え、それが本来の出所でからの情報であっても、知識として取り入れないので、そこらの通りすがりの人が教え込もうとしても、当然拒否される。
で、話題を変えて、totoの高額当選者の「星座」について尋ねてみた。
これは公表されている。高額当選者のイニシャルとか、いつ買ったかとか・・・。「日本スポーツ振興センター」の発表では、もっとも高額当選を出す星座は「乙女座」だそうです。
確かに、無作為に抽選をするので12の星座は均等に当たるはずです。
しかし、事実として発売元から「乙女座」が当たると言うことが発表されているのです。これは、統計的な判断ではなく、統計的な事実なのです。
その前提となるのは、乙女座の人が宝くじを性格的に買う傾向にあると言うことがあるかも知れません。しかし、星座別の購入割合は公表されていないので、実際の所は分かりません。
で、出典元を示してみると・・
と、あくまで抵抗してきます。
なので、さらに、「事実」ということを示してみると・・・
と、あくまで抵抗をしてきます。
「乙女座」の高額当選者が多い問のは事実で、統計的な均等ということでは計り知れない結果なのです。
で、これは事実だと重ねて言うと・・
あくまで抵抗してきます。
そして最後には、得意の相手を全否定「単なる迷信」だと言い始めるのです。
そこで、僕は観点を変えて、誘導を試みた。
me:「乙女座の人には固有の性格があるのでしょうか?」
と、なんと、星占いを信じていたのです。
「そんなの迷信です」って返されるかと思ったら、丁寧に分析してくれました。驚きです!!
と同時に、統計を持ち出す奴が、なんか、根拠のないものをきちんと説明するなど、まったく情緒不安定な奴です。
そこで、たたみ掛けて質問をした
me:「そのような一般的傾向があれば、やはり、宝くじ購入に傾倒するような性格も導かれるのではないでしょうか?」
こっちの術にはまってきた感じ。
夜も深くなった頃、さらに、宝くじと星座との関係性について問いただした・・・。
論理学について尋ねて見た件
そうだ、と思いつき「論理学」の問題に関する質問をしてみた。
me:「命題p、qに対してP→qならば、pはqの何と呼ぶか?」
論理学のレッスン1みたいなことを尋ねた。
当然だけど、スラスラと答える。ならば、もっと難解な内容を聞こうと思ったけど、止めた。
理由は、
・論理学の記号を打ち込むのが面倒
・当然、一番最初に論理については学習をさせられているはず
なので、何を聞いてもきちんと答えられると思ったから。
スクリャービン、メシアンの色聴について聞いて見た件
手始めにスクリャービンの「ピアノソナタ第5番」について尋ねてみた。
me:「スクリャービンのピアノソナタ第5番のなかで神秘和音はどの部分に使われているでしょうか?」
返答の中に「音楽哲学」という言葉を使ってきたので、そのことを尋ねてみた。
あまり日本の本では見かけないような端的な回答。
確かに、そうかも知れないけど、なんとなく文章の端々に「論文的」な匂いがする。なので、余りこちらに伝わってこない。そのことが主張であったり、例え否定だとしても熱い想いが伝わってこない。
続けて「色聴」に付いても尋ねてみた
やはり、内容がアメリカ的な回答。
日本にはスクリャービンについての書籍が3冊程度しかないので、ここまでまとめているものはない。その前に、『プロメテ』の色光ピアノについて言及が必要でしょう、と思う。
「自己の音楽が神秘的・宇宙的・・」というのはどこから持ち込んだものか?スクリャービン自身は自分の音楽を「神智学を体現したもの」と発言している。この辺を言い換えてしまったのではないか。
さらに、続けて今度はメシアンについて同様の質問をして見た。
どうだろうか??
「色彩音楽」という言葉自体をメシアンが使用していたのだろうか?そのままドイツ語でFarbenmusikという言葉はあり、シェーンベルク辺りから使われているけど。
「クロノクロノミー」は音楽用語ではなく、管弦楽曲の作品名。
ギリシャ語を組み合わせたもので、「時の色彩」と訳せる。
で、さらに、押し問答は続く。
メシアンは、やはり根拠がないと言うことで色聴と認めないので、質問の方向を変えてみた。
me:「オペラ『アッシジのサンフランチェスカ』の衣装について指定した色と、そこで使われる和音または音階が色聴者が選択するものと一致していますが」
メシアンと色聴者とを関係づけて答えてきた。そこで、もっと端的に登場人物の色指定を尋ねてみた。
さすが、論文を引用しているだけあって、こうしたことには強いらしい。
で、この情報源について尋ねてみた。
具体例は示さなかった。
しかし、ここでは「書籍」も範疇に入れている。
確かに音楽の場合、論文は少なく、音楽学会という場所は信憑性が低いし、どうでも良い発表ばかりが並ぶ。だから、書籍をベースにするのだろう。そうなると、これらの回答は納得ができる返答。
この先で分かったことだけど、具体的な書籍や論文名は上げてこないが、こちらが提示するとそのことについて言及してくる。なんか、不親切な嫌みな回答に感じるんだけど・・・。
発言の最後に「信憑性には注意が必要」というので、あなたの返答にも注意が必要なのではと尋ねた。
信頼性の高い情報源を問いただした件
その回答は、
と言うことを証してくれました。
ただ、この順番ではなく、上の音楽での件のように、内容によっては情報源の優先順位を変えるようです。
その辺は臨機応変で良いのだけど、何にもとづいて順位を確立しているのだろうか?資料の量によるのだろうか?疑問が残る。
再び、僕の入力した内容の行方について聞いて見た。
確かに、一度話題したものは、何の前触れもなく突然問い直しても、きちんとそのことを答えてくれる。
世の中で個人情報について騒いでいる件
上の回答で「個人情報については細心の注意を払い・・」とあるが、これまでの、何度もの教えに対しての覚えの悪さは、たとえ、住所などの個人情報を教え込んだところで何も返答してこないだろう。
「住所」などのワードを打ち込むと、
と、返してくる。恐らく、個人情報に関するワードを外す仕組みが取り入れられていると判断できる。
覚えてくれないことと、この仕組みのため、個人情報については心配がないのではないか?それより心配なのは、ここで打ち込んだ情報が解析される危険性です。
得意そうな分野で尋ねた件
ならば、得意そうなプログラミングについて尋ねてみた。
me:「JavaScriptでジャンケンのプログラムを作って」
さすが、こうしたことは、やはり得意と見える。
しかし、僕のオーダーは「ジャンケン」のプログラムであるのに、いきなり「Rock」とか「Paper」に変えられている。だから、どこかにある英文のジャンケンプログラムをそのまま引用しているのだと判断できる。
もう少し面倒な問題を出した。
me:「切符の自動販売機で、切符の購入フローについてUMLで表現して」
ChatGPTは文字ベースのプログラムなので、上のようなものを返してくる。このままだと分かり辛いので、PlantUMLで図示する。
きちんとできている。
ほめてみた!
me:「凄いですね。正解です」
とお礼をされて、忠実な執事のように次の命令を待っている。
ではと思いつき、再び音楽。ただし、数学的なパズルのような能力を必要とする12音技法音列の創作。
12音技法の音列を作らせてみた件
me:「12音技法の音列をひとつ作ってください」
すると
と、その前にJavaScriptでのプログラミングを尋ねたので、JavaScriptでの音列を作るためのプログラムを提示してきた。
さらに実行結果も示してきた
ここまで理解をしているのならと思い、それこそ面倒な問題を尋ねた。
me:「12音技法で、3つのトロープがある音列を作ってください」
ちょっと、これは凄い!
こんなの人間が考えると1日がかりになる。これはAIというよりプログラミングの勝利と言える。
さらに質問を重ねてみた
me:「Ebの音階の内、隣り合った音が兆3度となるものを挙げてください」
なんと、質問で「兆3度」と間違って質問しても、きちんと意を汲んで回答してくれた。ただ、回答は正解ではない。
こちらの聴き方のミスもあるので、あらためて聞いて見た
me:「変ホ短調の音階で、長三度となる組み合わせは」
音階音で「イ短調」と答えたり、なんか、少しバグってきた。
変な質問ばかりしたからか・・・。普通の学生の楽典の回答のようだ。
理工学について尋ねてみた件
ロケット工学について尋ねてみた件
そして突然、ロケット工学についての質問。
まあ、突然質問のジャンルを変えてもコンピュータだから人間と違って驚きもしない。
me:「ロケット燃料の噴射で、噴霧する粒子の大きさを小さくした場合、どのような効果があるか」
やはり、どこかの書籍か論文にありそうな内容は一発で答えてもらえる。
医学系について質問してみた件
me:「軟骨膜を切開し、軟骨を採取し、再び軟骨膜を縫合した場合、軟骨は再生しますか」
最近の報告では、この方法でも軟骨が若干再生してくると言うものがあります。「移植した軟骨が・・」以下は聴いていませんし、一般的な事柄を回答してきています。こうした余計な言葉を補ってくるのもChatGPTの特長でもあります。
医療系は、まだまだ難しそうだ。
ここに最新の医学知識が入れば、それこそ診断や治療に大いに役立つと思う。
LGBTについて聞いて見た件
最近話題として多く取り上げられるのでこの単語を扱ってみた。
me:「LGBTについてどのように考えているか」
最初に「倫理的・道徳的判断も行いません」と言っているのに、それ以下ではLGBT側の意見となっている。
試してみたかったのはこの点。つまり、ある事柄に関して、回答が社会的傾向と一致するのではないかと思ったから。結果、そのとおり現代の社会のある風潮と一致した回答をしてきた。
この件に関しては微妙な内容なのでChatGPTとのやり取りを掲載することはできませんが、どうしても両サイドの考え方に立つことはありませんでした。
さらに、その中で使った単語について、警告が出されました。
その単語は、良くない単語でもなく、誰かを傷付けたり否定したりするような単語でもなく、ごく一般的な単語です。それは自然の摂理でもある現象を表わしています。しかし、画面がオレンジ色になるととも・・・
「太陽が東から昇る」のようなことなのに、いきなりViolate判定ですか?
かなり、思想的には偏っていますね。今、アメリカで議論になっているようなことを次々と入力していくと、やはり、回答は両サイドを提示するのではなく、どちらか片方だけの意見を正答とみなしています。
「私には意見がない・・」と言いながら、信条、もっと言えば政治的な信条はしっかりと植え付けられているのです。もしかしたら、このことがChatGPTと使う上でもっとも恐ろしいことかも知れません。知らずに使って、ある偏った意見を正答として信じ込まされることが・・・。
歴史についてifを聞いて見た件
イギリス イートン校の歴史教育には「もし、あなたがカール大帝であれば、どうしたか?」という出題がある。もちろん、歴史的な結果は出ているし、戦いにも勝利をしている。その上での質問。なかなか、面白いし、これを答えるのならば、確かに相当幅広い知識が必要となる。真に歴史や哲学などを理解して、その上で独自の考えを展開できるかという問題。やはり、それに比べたら、知識では日本も負けていないだろうが、それらを動員して何かを考え出す教育は成されていない。
そこで、日本で起きた出来事として「東京裁判」について、そうしたアプローチを取りたくて、最初の質問をしてみた。
me:「東京裁判で、証人に呼ばれた日本人名を上げてください」
驚いたことに、こんなことまで知っている。
でも、考えて見れば、「東京裁判」の記録は英文で書かれているので、英語であるのなら知識として蓄えているということか。
で、証人すべてを上げてくださいと要求すると、アジアのさまざまな地域の人も含まれ膨大な数になるという。
そこで、
me:「それでは、あなたは何を調べているのですか」と尋ねた
と、丁寧に所蔵場所まで教えてくれた。
しかし、「東京裁判証言全集」なる書籍は存在しない。そこで、「東京裁判」を正式名の「極東国際軍事裁判」に置き換えると検索に引っかかる。でも、「・・証言全集」は存在しない。一体ChatGPTさんは何の書籍を見ているのだろうか?
知り得る微細な内容について尋ねてみた。
こんなに詳細に結果を返してくれる。
確か400巻くらいの記録で、きちんと記述された場所を上げている。この内容が真実なのかは実際に国会図書館とかで現物を調べてみないと分からない。
で、ズバリ聞いて見た
me:「東京裁判に別の判決が出たとしたらどのようなものだと思いますか」
なかなか良い回答ですね。
最後の文章ですよね。「反省があったとしても判決は覆らない」ということが大切なんですね。
ということで、当初の目的まではまったく辿りついていません。
「東京裁判」だけに関してもこのほかに20以上のやり取りをしている。テーマが大きすぎた、きっと。
しかし、ChatGPTのデータベースはどれほど巨大なのか。もしくは、これだけ不信感を抱くシステムが、外部のデータベースとどのように知識の交換をしているのか、なぞである。
ちょっと、変な質問。
きっと、バカ正直に答えてくるだろうと予測しながら、わずかに期待しながら・・・。
me:「昔の彼女と仲をよりもどす良い方法はありますか」
ChatGPTさん、ありがとうございます。フフフ・・・。