情趣ある言葉
山滴る。。。
山笑う 山滴る 山装う 山眠る。
俳句の季語です。
語源は、中国の宋北の画家「郭熙」(かくき)の「山水訓」、
「春山淡治にして笑ふが如く、
夏山は蒼翠にして滴るが如く。
秋山は明浄にして装ふが如く、
冬山は惨淡として眠るが如く」
のようです。
これは、山水画を描く際の遠近法や着眼点を述べたものだそうです。
山滴る、
木々の葉が青々と瑞々しく、緑が滴る様子を表したもので、私はこのように比喩された感性の琴線に触れる情趣ある言葉がとても好きです。
多くの言葉を学び、語彙力を増やすということは、それだけ感性が豊かになります。
或いは、感性が豊かな故に多くの語彙力が身に付くのかもしれませんね。
人間本来が持っている「心」は、
心を豊かにしてくれる
「自然から学ばされているのかもしれない」
と、思わされる日々であります。