漫才「ハトバス」
どうもー、山田岡田です
山:さいきんさ、円安で観光客おおいよな
岡:どこ行っても外国人だね
山:まぁそれだけ日本が魅力的ってことなんだろうけど
岡:あら、いつからあなたは日本観光大使になったのですかな
山:なってないよ。日本人として嬉しいよねってこと
岡:あぁそうね
山:それでさ、観光いくってなったら、ハトバスがやっぱり人気なのかなーって
岡:あぁ、オレ乗ったことないわ
山:あ、そうなん?都内の観光名所をまわってくれるバスなのよ。いろんなところ見れるから楽しいよ。
岡:・・・まあそのくらいはしてもらわんと
山:え、なに
岡:日本の象徴、ハト様を背負ってるんだからそのくらいはしてもらわんと
山:ハトバスもハト背負ってる自覚ないよ
岡:じゃあなんでハトなんて名前入れたんだ!!
山:なんだお前
岡:リスとかカエルとか、動物はいっぱいいただろ!
山:たしかにな
岡:なんでよりによって、ハトなんだ・・・。平和の象徴入れるなんて。
・・・すげえよ、ハトバス
山:え、まさかの肯定派?
岡:ああ、そうさ!バスの名前決める時は、そりゃあもう大変な事態だっただろうさ!
山:そんなことないだろ
岡:お前になにがわかる!いろんな動物がいる中で、ハトを起用しようって言い出した人は相当な勇気が必要だったはずだ
山:そうかなあ
岡:ぜったいそうだ!国の象徴をおれらが背負っていいのか・・・?トヨタとかビックカメラとか国外でも強い会社はあるのに、一つのバス会社が、ハトなんて背負っていいのか?
山:考えすぎだろ
岡:いいや。この葛藤はあったはずだ!国民の大反対もあっただろう、政治家に消されそうになったこともあったはずだ
山:ねえよ
岡:だが!!それをのりこえ!!いまや国民から外国の方にまで愛される存在になった!ハトバスさんよ、あんたはえらい!!
山:どの立場で言ってんだ。じゃあ結局お前は肯定派なのね?
岡:当たり前だろ
山:じゃあ乗ってみなよ
岡:え、
山:そんなに肯定してんのに乗ったことないって変じゃない?
岡:え、
山:乗ってみよう、岡田
岡:オレなんかが乗っていいのか?国の象徴、ハト様を背負っているハトバスさんに?
だめだ、オレみたいな豆粒が国を象徴するバスに乗ることなんて恐れ多すぎる。第一おれは背負えるのか?この重圧を。ハトバスさんが背負っているこのプレッシャーを。
いや、岡田。負けちゃダメ!私は強い子。日本人としてハトバスさんが背負っているものを一緒に背負うのよ!ハトバスさん待って!私も乗ります!
え、満席??・・・へいタクシー!
なーんだこっちのほうがスムーズじゃない
山:ハトバス乗れよ!もういいよ!
どうも、ありがとうございました
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