漫才「ベテラン」
どうも〜山田岡田です。
山:オレさ刑事ドラマとか好きでさ
岡:へー
山:でね、ベテラン刑事の役って渋くてかっこいいと思うのよ
岡:・・・
山:なんかさ、後輩がしくじったらしっかり叱るけど、義理堅くてその中に優しさが見えて人間味があるんだよな。
岡:・・・
山:人間としての深みがあるから好きなんだよね
岡:・・・
山:聞いてる?
岡:聞いてるよ?
山:なんかはなしてよ
岡:いや、よくベテランなんて言葉を堂々つかえるなと思って
山:ベテランを?結構よく使われてない?
岡:じゃあ、ベテランって何語なの?
山:え?しらないなぁ?
岡:お前、何語かわからないもの、よく使えるよな
山:別に言葉として知ってたらいいじゃんか
岡:いいよ!
山:どうしたいんだよ
岡:でもさ、ベテランって。なんかこう、いまいちピンとこないっていうかさ
山:うん
岡:外来語って、コーンとかヒューマンとか、なんとなく言った瞬間に頭にイメージがでてくるのに。ベテランって聞いても、頭が動きださないのよ
山:そうか?
岡:意味はわかるよ?経験値がある程度あって年齢いってる人のこと言うんだろ?
山:まあ、大体そんなかんじか
岡:いつから?
山:え、
岡:いつからベテランって言うんだ!
山:え、
岡:君は今日からベテランです!って言われるのか?
山:いや、そんなん聞いたことないよ!
岡:だろ!?ベテランですって宣告されたわけじゃないのに、まわりからあいつベテランだって言われたら腑に落ちないだろ
山:
岡:ベテランって言ったら、なんかニュアンス的に、後輩を指導と管理して仕事も上司なしで自分でできて問題解決もポンポンやってくれる万能な人のことだろ?
山:まあ、そうだな
岡:それってつまり、完璧だってことだろ?
山:そうだな
岡:そうだよ!
山:なんだよ
岡:でも本人が、まだ自分の年齢と経験では未熟だしもっともっと成長したいって本人が思っているのに、まわりがなんとなくベテランって言ったせいでベテランっぽくして、いつベテランという仮面を剥がされるかビクビクしてる人がほとんどだ!
山:暴論だろ
岡:いいや。ジムバッジ持ってないのに年齢だけで4天王だと思われてるポケモントレーナーみたいなもんだ!
山:変なたとえだな
岡:でも、荷が重いだろ?
山:んん・・
岡:勝手にまわりがベテランって言ったせいで、世のベテランたちは内心怯えています!
山:なんの演説してんだ
岡:ベテランの踏み絵やったら、踏めないやつ続出するぞ!
山:なんだベテランの踏み絵って
岡:みなさん!うかつにベテランという魔法をかけないでください!ベテランと言われている人たちが怖がってしまいます!
山:ペットショップの張り紙か!中の猫ちゃん怖がっちゃうのでガラス叩かないでーみたいに。じゃあなんて言えばいいんだよ。
岡:え、道半ば、とかでいいんじゃない?
山:適当か、もういいよ
どうもありがとうございました
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