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チェルシーに捧ぐ

今週、衝撃のニュースが飛び込んできた。
明治が販売している「チェルシー」が、今月末をもって生産終了となるそうだ。
私は思わず目を疑ったのだが、まさかあれほどの大企業が嘘をつくとは思えない。
年中閉店セールを実施している場末の呉服店とはワケが違う。
受け入れざるを得ない現実であることを悟った。

そういえば子供の頃、よくチェルシーを食べていた。
特にヨーグルトスカッチとコーヒースカッチが好きだった。
当時はそれほどバタースカッチが好きではなく、選別して食べては怒られていたのも、今となっては懐かしい思い出だ。
バタースカッチを美味しいと感じられることは、大人の階段を上ることと同義だとさえ思っていた。

そして大人になり、いつしか食べる機会がめっきりと減ってしまったチェルシー。
すっかり気に留めることも無くなってしまったチェルシー。
生産終了のお知らせを聞くまで、君のことをほったらかしにしてゴメンよ。
失って初めて、その存在の大きさに気付いたんだ。
この気持ち、もしかして、恋なのかもしれない…

私の気色の悪さには目をつぶっていただくとして、とにかくノスタルジーを感じずにはいられないニュースであった。
なおこのニュースを調べていく中で、「もぎもぎフルーツグミ」も昨年3月をもって生産終了していることを知り、二度衝撃を受けることになった。
時の移ろいは、何とも儚いものである。

しかし30歳のオッサンが、お菓子の生産終了ごときでガッカリして、メソメソして、どうしたんだい。
チェルシーとの別れを惜しみつつ、また新たに推しを見つけるしかないようだ。
そんな訳で、これからはアーセナルを推していこうと思う。

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