登場人物設定など

百合ヶ丘女学院

 一柳隊

一柳梨璃

 性格は純粋で控えめだが、時に思い切った行動する。素直でたまに緩んでいるが根は真面目。一途。

 小動物を思わせる小柄で大人しい外見が人畜無害な印象を与え、大抵の相手は毒気を抜かれる。

 元々悪意を持っている者や嫉妬深い者を除き、合った人間のほとんどが好意的に接してしまう。

 

国連軍EXO部隊

 全員が国連の腕章(お馴染みのオリーブに地球)に青いベレー帽。

 国連の腕章の下に自国の軍章や部隊章を付けている。

 メインとなるのはEXOのパイロットたちだが、実際はこの他にも部隊本部付きの幕僚やスタッフ、整備員などが各国から参加している。

 EXOの操縦士を含め隊員の国籍で一番多いのはホスト国の日本。

アザニア共和国陸軍 "Azania Land Forces"

 メンバーはザーヒル、シャマル、カイラ、そして日系の霧孤武蔵。

 国連軍として派遣されているが、周囲に対し壁を作っているような雰囲気があり、海兵隊とはあまり関わろうとしない。仕事では積極的にやり取りをするがプライベートではほぼ仲間内だけで集まっている。

 ザーヒルを除いてパイロットは全員10代から20代と若く、リリィたちとも年が近いので、リリィ側から親近感を持たれる場合もある。

 先進国の人間や軍隊に、何らかのコンプレックスを抱いている。

ザーヒル

 階級は少佐。

 集まった部隊の中では階級が最上位な上、EXO運用のノウハウ、技量共にもっとも習熟していたこともあり部隊長に就任。

 常に寡黙。階級上次席指揮官となったボウマン大尉と共にいることが多いが、壁を作っている。

 ほとんど話をしないが、一方で神琳やThi・舞、鶴紗といった特定のリリィと接触を図り何らかのオルグを謀るなど不審な行動を見せる。

シャマル

 中尉。

 先進国の人間やリリィに対するコンプレックスから当初は突き放した態度をとるが、訓練や実践を経て彼女らもまたかつての自分たちと同じ「戦う子どもたち」だということを知り最終的には打ち解ける。特に訓練や戦闘を共にすることになった一柳隊の梨璃の影響が強い。

 特に、鶴紗とは彼女の事情を知って以降、「望まぬ戦いを強いられた子供」と捉え気にかけるようになっていく。

 アザニア隊ではザーヒルに次ぐ階級を持つ将校なので冷静な態度でいることが多いが、その内面は理想に燃え理不尽に怒りを覚える青年である。

カイラ

 少尉。

 階級上、シャマルを補佐することが多い。シャマルとは同郷でかつては同じ部隊で死線を共にした兄妹のような仲。

 シャマル同様に当初はリリィたちに対するコンプレックスもあり距離を置いていたが次第に打ち解ける。

 EXOパイロットの中の紅一点なので、リリィたちともよく話をするようになった。

 ニ水の活動もあって、一柳隊以外のリリィからも注目されており、一部では「お姉さま」と呼ぶ者もいるとのこと。お嬢様学園である百合ヶ浜にはいないタイプの年上の女性なので、それゆえに注目を集めていると思われる。

 

霧孤武蔵

 曹長。

 珍しい日系アザニア人。

 褐色肌(日焼け)の精悍な少年。

 日本語は話せるが年齢や声色に比して語彙が幼い。クールでどこか大人びており、また獲物を常に狙う静かな狩人のような風情だが、日本語での話方が幼いのがギャップとなり一部のリリィからは「可愛い」と言われている。

アメリカ合衆国海兵隊(別名:チーム・アメリカ)

 パイロットは海兵隊員だが、海兵隊以外にも海軍や空軍、更には軍属の科学者・技術者も来ているので、「チーム・アメリカ」と呼ばれることもある。

 海兵隊は元来〈機動戦〉のプロフェッショナルであり、それはヒュージ出現後も変わりない。むしろ、EXO導入からもその戦術は独自に洗練されさらに磨き上げられつつある。

 

ボウマン

 海兵隊大尉。

 階級の都合上、部隊の次席指揮官。

 立場上、ザーヒル少佐と行動を共にすることが多くなっているが親しい間柄ではない。ボウマン本人は彼なりに円滑な人間関係を作ろうとしているが壁を作られているのが現状。

 少佐の真意や人柄を測りかねている。

 リリィを実戦で目にしたことはあるが密着した上での作戦行動は経験が無いため、彼女らへの対応や協調に頭を悩ませている。ただし、顔には出さない。

 常に口を一文字に結んだような真面目な表情でいることが多い。

 一柳隊の正式発足と、協働訓練および戦技研究が正式に開始されてからは、彼女らに〈機動戦〉の真髄を叩き込む。

レヴナー

中尉。

一見するとプレイボーイといった印象を受けるが、根は真面目でしっかりとした倫理観や責任感を持つ兵士。

気さくで優しい青年であり、その容姿もあって一部のリリィたちからは人気。

レイ・ミヤジマ

 中尉

 日系人。ただし、日本語は話せない。

 

フェルナンド

 中尉。

 海兵隊の中では新顔。

 本作では、すでに米軍でも海兵隊でEXOが採用されており、彼もまたフォース・リーコンでEXOを駆るパイロットの一人だった。

 ある時、上官から「”EXO”の操縦に自信があり、知能、運動神経そして女の扱いが上手い、という者は名乗り出ろ」という冗談交じりな呼びかけがあり、それに応じて志願する。

 陽気でよく軽口をたたいており、リリィたちにも自然に話しかける。ムードメーカー的なところがあり、Thi・梅やミリアムとは打ち解けている。ただし、あまりにフレンドリー過ぎる(悪く言えば「無遠慮」)なのでリリィの中には馴れ馴れしい不快に思ったり引っ込み思案な娘には警戒されてしまうこともある。

 日本のアニメ(特に『光殻天使このか☆エンジェル』)が好き。

 かなりラフで軽薄な印象を受けるが海兵隊のエリートと言われる〈フォース・リーコン〉に居たというだけあって実力は本物。



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