L.A-EX
概要、または"L.A.C"との比較
"L.A-EX"とは「リリィ・アーマード Exo-Frame」の略。即ちリリィ専用に開発された"Exo-Frame"である。
リリィをパワードスーツに乗せて、戦わせるという構想はペドラーとのファーストコンタクト以前から存在した。『リリィ・アーマード・キャリバー』通称”L.A.C”がそれである。
両者はそのコンセプトやカタログスペックという点では違いがあまり見られず、そもそも、軍用EXOにしてみてもその任務内容(設営地の建設や被災者救援)が似通っているため必要性が疑問視されがちだが。EXOがアーマード・キャリバーを大きく上回っていたのがそのコストと稼働率である。
L.A.Cもまた、リリィが搭乗する建設作業機械に武装やクロスを装着したようなものであったが最も多くのコストが費やされたのがパワードスーツの部分である。
ヒトの姿をした機械はそもそも、人間と同じように立たせること自体が難しく人間と同じバランスを機械に要求すること自体が高度な技術を必要とした。それを戦場で機動させさらには武装を持たせて戦闘を行わせるのだからその姿勢制御プログラムから構造設計・製造に至るまでかなり凝ったものにならざる負えず、機体のコストは上昇した。
しかも、結局それだけのコストを投じたとしてもヒュージそのもの撃破には至らずあくまでもサポートに徹するのだから費用対効果にも疑問符が付く。
しかし、"L.A-EX"は外付けの装甲(クロス)や武装”CHARM"のみに予算を投じればいいのでコストの面では恐ろしく有利であった。
またL.A.Cは機体そのものが"CHARM"なのでマギの消費も激しく(メーカーによっては長時間バッテリーを積んだものもある)、稼働時間もあり所詮は人が作ったものなので不具合や故障とも無縁ではない。
しかし、EXOは動力は無限に動き続けることができるためマギを攻撃や防御にすべて回すことが可能なのである。結果、”L.A.-EX”の総合戦闘能力は”L.A.C”を大きく上回ることになる。
L.A.Cはあくまでもサポート機材だが、"L.A-EX"はまさにリリィの肉体の延長たり得る存在であり、防御のみではなく攻撃も十分に行える。身体同然に動かせるためその気になれば搭乗した状態でのノインベルト戦術も可能。
上記の特性に加えてパワーアシストにより、生身では動きを阻害する厚みを増したクロスや大型のCHARMを装備することであらゆるクラスのヒュージに対抗することができるようになり、リリィとEXOの組み合わせは戦局を一変させる可能性すら秘めている。
機種一覧
L.A-EX XE01 白百合
百合ヶ丘女学院工廠科の真島百由(もゆ)と米国エリア51基地の研究機関ウォーターハウス05からやって来た科学者ミシェルとそのスタッフたちが作り上げた試作機。
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