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推しイベとガチャが続いて病んだ話。

今回はタイトル通りのお話である。私はソシャゲを常時5~6個ゆるゆると回しているのだが、その中で私の「推し」のイベントやガチャが続いた結果、Twitterをログアウトし、今回のイベントが終わり次第しばらくソシャゲをお休みすることにした。

私と「推し」

ことの経緯の前に私のソシャゲ史を話すのだが、それは中学生まで遡ることになる。中学2年の私は、「ラブライブ!」にハマった。そこで「推し」と出会い、リズムゲームに傾倒した。今やっているソシャゲも、いわゆる「音ゲー」がメインである。高校生に上がると、「刀剣乱舞」や乙女ゲームを嗜むようになる。中高とも、どのゲームものんびり進める「エンジョイ勢」で、周りもそんな人ばかりなので気にならなかった。大学生になって、環境が一変した。

大学の友人にはオタクが多い。それも、かなり熱狂的な。ライブに行くため名義集めに奔走したり、グッズを買うために食費を削ったり、何日も徹夜してイベントを走ったり。「好き」の熱量の違いに、困惑した。みんな「推し」が自分のすべてかのように話し、推しが動く姿に感動し、推しの新しい活動に歓喜する。あまりに私と違いすぎて、私は「推し」を好きだと言う資格がないのではないかと思った。

私にとって「推し」は、人生を少し楽しくしてくれる存在だ。いれば嬉しいし、いなければ特に何もない。ライブは、大きい音が苦手なので行けない。食費を削ってまでグッズにお金を出せない。推しに限界まで時間とお金を掛けられるかと聞かれれば、頷けない。私の熱量は、一般的に見てもかなり少ないのではないかと思う。推しにお金を落とせていないのに、ファンと名乗っていいのかすらわからない。そんな、劣等感にも似た何かを抱えながら、ここ2年、ソシャゲを楽しんでいた。

「推し」のイベント・ガチャが辛くなった。

現在よく遊んでいるアプリゲームは全部で4つ。そのうち女性向けゲームが3つを占めている。ここ最近、その3つのゲームで代わる代わる「推し」のイベントやガチャが開催されている。やっと1つ推しのイベントが終わったと思ったら、次は別のアプリで推しのガチャが始まり、推しが引けたか引けなかったかに関わらず、また別のアプリで推しのイベントが始まってしまった。推しのイベントに時間を割き、ガチャで引けるかわからず緊張から精神を削る生活が、少しずつ心に歪を生んでいた。

実は、今まで「推し」のイベントでひたすら爆走したことがほとんどない。覚えている限りでは1回だけである。それは「ラブライブ!」の推し、かよちんのイベント。そのときは本当にガチで走ったが、それきりだった。理由はわかっている。とてつもなく疲れたからだ。今、私はある女性向け音楽ゲームで何年かぶりに爆走している。率直に言うと、イベント半ばにして心が折れた。走っても順位が上がらない、というほどでもなく、一回走れば順位はある程度上がり、少し休んでもすごく下がるというわけでもない。それでも、心身ともに疲弊していた。どうしてこんなにも疲れてしまうのかはわからない。ひとつ覚えているのは、推しのイベントが開催が告知されたとき、友達に「シキ大変だね。走らなきゃ」と言われ、違和感を覚えたが、握りつぶしてしまったということだ。

イベントは折り返し。体力回復アイテムも残り少なくなり、そろそろ少しペースを落として、最終日に備えよう、と疲弊している脳で必死に考えていたとき、Twitterで友人のツイートを見かけた。「○○のガチャきた!!!」という内容だ。○○とは、私の推しが所属するユニット。それを見た瞬間、しばらく休むとツイートし、ログアウトした。もう無理だった。ちらっと見た推しの新カードはかっこよく、素敵だと思ったが、それが余計につらかった。それを辛いと思うことも嫌だった。

私は、自分と人を比較してしまう人間だ。私の推しイベントなら、友達より私の方がいい順位じゃなきゃいけない。友達より多くポイントを取らなきゃいけない。推しガチャなら、推しが出るまでひかなきゃいけない。そんな強迫観念がある。比較しなければいい、というのは最もな意見だが、根付いている思想を変えるのは時間がかかる。私は、無意識に自分を追い詰めていたのだった。

私は精神的に不安定な部分があり、定期的にカウンセリングに通っている。それを知っている高校時代からの友人に連絡したところ、「しばらく休みなさい」と助言してもらい、今走っているイベントが終わり次第、しばらくソシャゲイベントは参加を控えることにした。自分の好きなもので辛さや苦しさを感じてしまうなんて、情けないと思った。

それでも、好きでいたい。

今まで推しイベントによる疲弊について話してきたが、いろんなアプリで重なりさえしなければ、いつも通り楽しめる。要するに、感情が揺れすぎることが原因で、心身が疲弊してしまうのだ。「推し」がくると嬉しい。でも、その感情の「揺れ」が、私自身を追い詰めてしまう。これから先もきっと、そうだと思う。

それでも私は、「推し」を好きでいたいし、愛していきたい。大金を課金したり、ライブに行ったり、模範的なファンとしての活動はできないかもしれないが、少しずつ、好きなコンテンツにお金を落として、楽しみたいと思う。今日も今日とて推しはかっこいいし、大好きだ。

とにかく今はイベントを完走して、推しのかっこいい姿を手に入れて、しばらくゆっくりしたい。そしてまた、「推し」にたくさんの愛情を注げたらいいなと思う。

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