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亀崎酒蔵祭で発表した2つの挑戦
さて、亀崎酒蔵祭で合わせてプレスリリースする!と意気込んでいたものの、結局そこまでたどり着きませんでした苦笑
というわけで、まずはこちらで改めて発表します!
なお、亀崎酒蔵祭の様子についてはこちらからどうぞ。
1.naorice・山忠本家酒造(義侠)・丸石醸造(二兎)・伊東(敷嶋)合同による特別栽培米を利用した酒造り
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「農家」にフォーカスしたお酒を。
R5BYの造りにて、naoriceさんがつくる特別栽培米を利用して、山忠本家酒造(義侠)・丸石醸造(二兎)・伊東(敷嶋)の3社がお酒を醸造・販売いたします。
当日の様子は農家のKTさんのこちらの投稿をご覧ください(伊東の発言ミスも含めて苦笑)。
今回のこの企画、「米農家さん」が主役です。投稿内にも書いてあるとおり、「米をつくる農家さんがいなければ、我々は酒をつくれない」のです。ただ、昨今の値上げの嵐、諸々の建付け、後継者問題。様々な課題により、農家さんは苦境に立たされています。日本の米は一つの、そして大きな軸となる日本の文化です。その文化が今、失われつつあると言っても過言ではありません。
この話は山忠本家酒造の山田さんからの提案です。
山忠本家酒造さんの想いの一つにこのような文言があります。
「酒造りを支えてくださる米農家に未来を期待させられる酒蔵になること」
今回の取り組みはまさにこれです。僕自身酒造りの業界に蔵元として入って1年半。米農家さんの苦労はまだ多少ですが見てきました。「酒米は儲からないから酒米造りをやめる」そういった話も聞いて、驚きました。酒米は高いから儲かる、安直にそう思っていました。収穫量も少なく、難易度も高い。それに見合った対価を受け取れていないのが現実でした。今、酒蔵としてすべきことは何か。それを考えたとき、今回の企画に二つ返事で賛成しました。
僕自身、蔵の改修などを通じて、職人さんの凄さというのを目の当たりにしていました。でも大工さんや左官屋さんがフォーカスされることは少ない。そのため、その職業・その選択肢を知る機会もなく大人になっていく子供たちは増えていると思います。まずフォーカスされないといけない。最近つくづく感じることも多く、今回の企画は僕自身の想いとも一致しています。
今回の酒米は「夢吟香」です。精米歩合は55%。3蔵がこの同一規格の米を使ってそれぞれの酒を作り上げます。3本セットはnao riceさんの通販サイトでのみ購入可能となる予定です。
販売開始は来年のこの時期かどうか。。。そこに合わせて亀崎酒蔵祭の開催日が決まる(話になっちゃった)ので、こちらとしてもそわそわしていますが、初のこのような企画なので楽しみながらやりたいなと。もちろん田んぼの仕事も手伝いますよー。
皆様、こうご期待!!
2.旧伊東合資会社の活用
Twitterなどでは頻繁にUPしている。うちの蔵の改修模様。
楔を打つ!!
— 伊東優@敷嶋製造元【天明八年・令和三年創業】 (@shikishima_ito) March 1, 2023
職人さんはすごい! pic.twitter.com/g028n0pokH
ちょっと前まではこんな感じでした。
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それがイベントができるまで修繕が完了しました。
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酒蔵復興したい!と言っている最初の頃から「旧家の活用」は目標の一つでした。今見ると恥ずかしい記事がこちら。
その後たまたまこの旧本蔵を買い戻すことになり、その旧本蔵がガンガン朽ち果てていく中、先に改修をしないと解体一択になるということで手を入れた、というのが本当のところです。
そして、酒造りが無事に開始でき、旧蔵の改修も一区切りがつきそうな今。ようやく始まりますよ、旧事務所などの活用が!!
と、意気揚々と計画をばばん!と載せようとしたら「関係者以外提示禁止」の文字が。そりゃそうか。
せめて正面玄関だけ掲載させてもらおう。
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まだまだ調整しなければいけないことが多数なので、どこまで現案が実現できるかはわからないのですが、レストランとカフェ・バーができます(予定)。あとは直売所とかデリもしたいと思っています(予定)。レストランは委託、カフェ・バーは自前の予定です。どこに委託するかはまた別途。
地域の方は「亀崎が誇る場所」、遠方の方は「何か今じゃないような不思議な場所」と感じてもらえるような空間づくりをする予定です。厳密にいうと、極力手を入れない。幸か不幸か、20年まったく動いていなかった場所であることから、当時から時間が止まっています。その中に入った瞬間「本当に令和だっけ」となるのです。その感覚を残しながら活用をしていきたいです。強みは黒壁や瓦に囲まれたこのスケール。
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ここを拠点として亀崎のポテンシャルを皆に知ってもらって、輪がどんどん広まればなぁと思っています。本当に素敵な場所が多い町なんです。絶対に全国から人がくるような場所になるはず。そう思って、借金沢山背負って一生懸命素敵な空間づくりをしていくので皆様何卒お見知りおきを。
もう少し内容が具体的になったら、もう少し言うと市や県との調整が終わって計画にGOが出たら具体的な公表はしていきたいと思っています。
勿論、まだまだ酒造りは続いています。しっかりした商品を出すのが大前提。必死に前へ進んでいきますよーーー!!!