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道辺日記(2024年8月29日)

台風に翻弄される日本とわれわれ。親友との旅行が中止になる。その代わり、昨日は都心で彼女と少し贅沢なお茶をした。彼女とはもう二十年来の仲である。気づけば二十年経ってしまった。彼女も短歌を詠む人で、短歌や創作の話をした。表現するという活動の不思議と、人との出会いや別れなどを絡めて、その喜びと一抹の切なさについてずいぶん話し込んだ。
話しているうちに私は嬉し泣きしそうになる。上記のテーマが私を生かしていることを知る。そして何より、二人とも未熟者だけれど、語らえて良かったと思った。
今日は一日中寝ていた。夫を玄関で見送ることができなかった。私がリビングのソファで二度寝を始めると、夫はお香を焚いてくれた。その香りを部屋に残して夫は出勤した。誰もが心と体がちぐはぐで、それで自分も他人も辛いだろう。誠意ある一貫性で私と接してくれる夫と出会えて私は嬉しい。言葉とは不思議である。力強い言葉は相手を癒すか傷つけるかのどちらかだ。夢と現を行き来をしながら、取り留めのない考え事をする。雨音が気持ちいい。

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