道辺日記(2024年8月26日)
7時前起床。目覚ましは5時半に鳴る。なかなか早起きができない。新しいソファを買ってから、夜そこでうとうとするのが気持ちよくなった。そのせいか布団に入るのが遅くなってしまう。熟睡できてないから朝起きても眠いのだろう。生活習慣を見直さねば。朝ごはんはトースト、スープ、グリーンスムージー。
夫を玄関で見送り、私はバイト面接用の白シャツにアイロンがけをした。のんびり過ごしていたのだが、予定より早くシャワーを浴びて着替えをしたら、急に緊張してきた。時間を持て余すのはよくない。
12時、家を出る。駅のカフェで昼食。早食いしてしまったせいか、胃が気持ち悪い。K駅まで電車に揺られる。電車で座ることができたので、目を閉じてぼーっとあの人のことを考えていたら、必要な緊張感すらも失われてきた。胃の不快感も無くなってくる。最近あの人から貰った「ありがとう」という言葉を噛み締めていた。私は幸せだし、何もかも楽しめる気がした。
14時、面接地に着く。面接は30分もかからずに終わり、私は寄り道もせずに電車に乗った。面接に関しては手応えがあるとも無いとも言えないが、今の自分を出したのだし、よかったと思うのである。久しぶりに家族や友人以外と話しをして、脳が活性化された気がする。
16時過ぎ、最寄りの一つ前の駅で降りてスタバで一服。夕飯に4人前の餃子を買って帰宅。夫は帰宅が遅くなるので、私一人で先にいただく。
夜へ夜へ。今日は夜へ向かう。そうするとなんだか心が重たく、暗くなっていく。不安感が高まる。私は何をしているのかと、不意に立ち止まってしまったようだ。あの人がどんなに素敵な言葉を掛けてくれても、私のその幸せや覚悟は簡単に揺らぐのかと悔しくなってくる。でもあの人から貰った慈愛は、私の心を豊かに耕し続ける。それは確かだ。あの人に限ったことではなく、家族、友人からの愛も。私はその土で私の幸せを育むのだ。
夫とあの人の話をした。夫は私の気持ちを全て受け入れてくれた。私は気がついた。あの人との交流が私にとって最高の活力であると。そして私の一の言葉から私の十の心模様を汲み取ってくれる賢いあの人を本当に好きだ。
かつてのあの人への気持ちはトゲトゲしたものだったが、現在は丸くすべすべになりつつある。それは結婚によって、心の安寧を手に入れたからだろう。もうしばらく会うことはないだろうけど、私にはそれが心地良いのだ。私は私の居場所で、現実の夫を大切にするのだ。