苦手から逃げ出した日
自己紹介でも少し述べましたが、私には双極性障害(双極性感情障害、双極症…etc.)があります。
今回は、そんな特性と向き合い、逃げ出したお話です。(ちょっと暗めです)
難しくないはずなのに…
先月くらいから週1で、簡単な事務仕事をしていました。
シフトを組んだり(ほぼ固定シフト)、講義で使う資料の体裁を整えたり。
やることは毎回変わらず、1時間半程度で終わる、できる人がやれば本当に簡単なはずの事務仕事でした。
それなのに、私は毎回必ずミスをしていました。
ある時は、事前に確認されていたにもかかわらず資料の体裁を間違え、ある時はシフト募集の曜日を間違えていました。
送信する前にきちんと確認すれば起こるはずのないミスなのに、何度確認しても、作業時にメモを取るようにしても一向に改善されることはありませんでした。
深まる自己否定
元々、完璧主義の気があったこともあり、ミスするたびに自己否定が強まっていきました。
「なんでこんなこともできないんだ」
「自分がいる必要なんてないんじゃないか」
そんな調子なので、徐々に事務仕事の日が億劫になり、作業時にはまたミスをするのではないかと必要以上に恐怖を感じるようになりました。
そして、逃走
先週はいつもより作業量が多い日でした。
今日こそはミスがないように。
そう思って、いつもよりも慎重に、ひとつひとつを丁寧に終わらせていくことを意識して行いました。
それでもミスは起こりました。
しかも、それは送信前に上司に誤りを指摘されていたところ。
頭が真っ白になりました。
と同時に、とめどない自己否定が押し寄せてきました。
「なんで同じようなミスを繰り返すんだ」
「こんなこともできない自分に価値はない」
「もういっそ消えてしまえ」
涙が止まらず、嗚咽を抑えるのに精一杯でした。
うつに入る前症状にそっくりで、事務仕事から逃げ出すことを決意しました。
おわりに
上司には正直に話して円滑に辞めることができました。
今のところうつに入った感じもなく、安定しています。
普通の人なら苦手と向き合って乗り越えていくところを、障がいを理由に逃げ出すことには後ろめたさのようなものがあります。
また、こんな簡単な仕事もできなくて将来自分に何ができるのかという絶望感のようなものもあります。
それでも今は、またあの先の見えないうつに入ることが一番怖いです。
背を向けて、逃げ出すことでそこから離れることができるのであれば、私はその道を選んでしまうと思います。
逃げれる環境にいるのであれば、ときに立ち向かわずに逃げ出すことも、1つの生き方なのではないでしょうか。
なんていい話風にまとめてみましたが、この選択が正しかったのか、私にはわかりません。
どうするのが正解だったのでしょうか…