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工芸の伝え手がすべきこと
伝統工芸の職人さんの中には、自身でSNS等を活用して発信をしている方も多くいらっしゃいます。
これは工芸ファンにとっても有り難い事で、効果も大きいとは思いますが、大多数の職人さんは発信をしていません。
そういった事が苦手だったり、時間が足りなかったり、様々な理由はあると思いますが、基本的には作り手は”ものづくりに集中したい”のです。
問屋全盛時代は受けた注文を一生懸命こなせばそれで成立していた所もありますが、今は自身での発信も求められ、販売先まで探さなければいけないという時代になっています。
更に今後、”産業観光”というキーワードで工房見学の受け入れも始めようとすると、接客の要素まで加わる事になります。
それが苦にならない職人さんは良いですが、それが苦になり、更に創作時間も削られてしまっては本末転倒ともいえます。
なので私たち伝え手が情報発信の部分などを担い、更に販売までの流れをスムーズにする事が求められているのだと思います。
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