伝統工芸が面白い理由
まず、伝統工芸品は一つ一つ職人の手仕事で作られているので、それぞれの製品に個性があります。
工業製品とは違い、一つとして同じものはありません。
なのでお店に行って沢山並んだ器や漆器などからお気に入りの一つを見つけ出す時間は、とても楽しいものです。
次に、歴史的・文化的な奥深さがあります。
もちろん理屈抜きに製品自体の魅力を楽しむだけでも十分なのですが、製品がその場所で作られている理由や歴史などの背景を知ると、どんどん興味の対象が広がっていきます。
そしてその背景には歴史や文化の他に、自然環境や気候、地理的要因もあります。
例えば焼き物などは近くで良質な陶土や陶石がとれた事が要因だったり、編み組細工などは雪深い里の冬季の副業として発展したりなど、その土地で生まれた理由が必ずあるのです。
つまり伝統工芸品には歴史・文化・自然が密接に関わっていて、知識として勉強するのもよし、趣味としてコレクションするもよし、産地巡りの旅に出るもよし、自分で作ってみるのもよし、と飽きる事がありません。
是非まずは気軽に見て、触ってみて下さい。
決して敷居の高いものではありませんよ。
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