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トーシツの体験1

トーシツ(統合失調症)になってもう16年になります。

最初の頃は辛かった。入院も辛かったけれど、一番辛いのは幻聴。

幻聴は、攻撃すると強くなる。女の人の声。「お前は監視されている、世界中から」とか、「お前のお母さんは死んでクローンなんだよ」とか慣れていないと、とても堪えるようなひどいことを言ってきてましたね。

それで死にたい時もあった。他にももうこの生活は一生続くんだとも思っていた。

女の人にも会えないし、金も儲からない。このまま死んだように80まで生きて死のうと思ってました。

そうして文学が大好きだった。太宰治の人間失格や三島由紀夫の仮面の告白が大好きで、小説家を志していました。

そんな若かりし日の僕ですが、世間のことは何も分かっていなかったです。

デビューすればとんとん拍子に売れると思ってましたし、デビューすればバラ色と思ってました。

だから病気を治したかったです。でも治らないで辛い日々を過ごしていましたね。


あの頃の自分に声を掛けるなら、世の中そう上手くは行かないんだ、でも夢を持ってコツコツやっていけば、いいこともあるんだよ。と言いたいです。


今日はこれくらいで。

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