自選10句
2022年の句
①つつじ咲くぎゅうぎゅう詰めの孤独かな
②魚狙ふ島梟の鋭き眼
③秘め事の犇めきあひて曼珠沙華
④冬茜とけこむやうに朱鷺の彩
⑤在りし日の友の笑顔や冬凪に
⑥風の輪に乗りたる落葉吹き溜まる
⑦草の花色々あれど凛として
⑧青臭きカラカラ土の蟋蟀
⑨頑なに動かぬ母や蝸牛
⑩南北の色を変えたる夏の海
1の句はある方をみて詠んだ句です。
沢山友達がいるけれど窮屈で
案外 孤独のように見え詠みました。
②の句は初めてシマフクロウを見た時を思い出し詠ました。
③は私的ですが曼珠沙華って異名を沢山もち秘密の多い花に見え詠みました。
④はトキを見た日飛ぶ姿を、みて詠みました。
⑤から⑩は俳句ポスト&俳句生活で選に入った句です。