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「信」
◇「みんなが同じ事を言っている時は怪しい」
いつからかそう思うようになっていた。理由はいくつかあると思う。だけどきっかけは小学生の時に先生から「天皇は神ではなく人間でした」という“人間宣言”の話を聞いた時だと思う。
子供心にぶったまげた。
皆んなが信じていた事が一瞬にして覆るという出来事が衝撃だった。
◇「共同幻想が無いとコミュニティーは維持できない」
というのは今なら理解できる。そしてそれが陳腐化を始めた時にコミュニティーは壊れ始める。
古巣の会社が壊れた原因もコレだと今は思っている。それは“理念”という言葉に置き換わる。コミュニティーの在り方により呼び名は変わる。
しばしば代変わりでコミュニティーがダメになるのも、この辺の伝承が上手くいかないからだろう。
◇「太陽は赤色でしょ」
幼稚園児の頃か小学生低学年の頃だったと思う。絵を描いていると先生から注意されて黄色で塗った太陽を赤色に塗り直された。全く意味不明だった。確かに他の子も赤色で太陽を描いていた。
母親にそれを言ったら「太陽は燃えているから赤でしょ。月は黄色よ。そうじゃないと昼か夜か分からない」と言われてまた混乱した。自分の目が人の目と違うと本気で悩んだ。
自分にとって赤は「折り紙の赤」で「セロファンの赤」であって確かに「火の赤色」でもあった。その「赤」と太陽がどうしても結びつかない。
自分の目がおかしいと思って太陽をしばらく直視したりもした。それも何度も何度も。
それでもやっぱり赤く見えないから、以降も一番近い色だと思う黄色で太陽を描いていて先生や親を困らせた。
写実主義と言えばカッコイイ気がする。
◇「人口減社会・高齢化社会・少子化社会」
人口動態は最も正解に予測できるものらしい。株価や為替などは逆に予測が難しいというのは誰でも知ってる。いずれにしても人が減っていく事は間違いなさそうだ。
多くの場合これは「悲観的」に捉えられている。自分もそう思っていたけど、最近になってちょっと違う気がしてきた。
そもそも「永遠に人口が増え続け富も増え続ける」そうなる方が異常だろう。どっかで破綻するに違いない。それを経済ではバブルとも言う。
◇今までは人口増加と経済成長を前提とした“思想”が経済学やビジネスモデルまたは日本の基盤になっていて、それを今も信じている為に実体を見失うというのが現状だと思う。
おそらく資本主義の在り方の転換期。その最先端に日本がいるのだと思う。
最先端というのは“他の国に先駆け転換期を迎える”という意味。その意味で言えば日本がこの時期を乗り越える事が出来れば、一つのモデルケースとなり世界へ伝える事が出来る。
その時にまたJapan as Number Oneの時期が来る。死んだ親友と以前そう話した。
まぁ人口が減り続けて増えずに消滅するって事もあるかもだけど。いずれにしても減っていくことを前提とした社会作りを本当にやる時期がきている事は間違いない。
さて、日本の行末はいかに。