宇久島旅行記 (9) 2022GW
前回はこちら↓
レンタサイクルを観光案内所に返却し、旅館をチェックアウト。
出航の時間まではあと1時間ほどありますので、最後にもう一度Aさんを訪ねます。忘れ物を届けてくださったお礼と離島のご挨拶をしたら、来た時と同じくゴロゴロとキャリーを転がして平港へ。
少し曇ってはいますが、波はありません。
この海の様子なら船酔いの心配もいらなさそう。良かったー☺️
平港のすぐ前にあるのは、懐かしの(?)「ふるさと創生一億円」で整備されたという盛州公園。
壇ノ浦の戦いの後、残党狩りから逃れた家盛が宇久島にたどり着き、宇久氏(五島氏)の祖となったという伝承が残っています。
させほ・おぢかの観光情報サイト「海風の国」↓
さて、平港ターミナルに到着っと。。あれれ、九州商船のチケット窓口がまだ開いていません。
しょうがないので待合室のベンチでボーっとしていると。。
誰かが後ろから肩をポンポンと叩きます。
「え?誰?何か落とした?」
振り返るとそこにはAさんの奥様が!
なんとわざわざ港までお見送りに来てくださったのです。
うわーん、泣きそう😭
それからは港をバックに写真を撮っていただいたり、観光協会の方や所用で港に来られていた奥様のお知り合いと、乗船直前まで楽しく立ち話。
ちなみにそのお知り合いさんは会うなり「あ、あなた昨日自転車で回ってた人!?」
わはは、バレてら。やっぱり一人チャリで観光する見慣れない女は目立ってたのね😅
乗船の際は奥様とそのお知り合いの方に見送っていただきました。
島に着いた時は一人ぼっちだったのに、まさか帰りは手を振って見送られることになるとは。。
船が離岸し、窓から見える宇久島がどんどん小さくなります。
ごく小さく見えているのは小値賀島と宇久島の間に建つ相瀬灯台でしょうか
来た時と同じく海は穏やかで、波より船の作る航跡の方が大きいぐらいでした。
島民の方によると、このように晴天かつ凪の日が何日も続くことは大変珍しいことだそうです。
奥様が「きっとご両親が一緒に来てくださったのよ」と言ってくださっていた通り、振り返れば天候に恵まれたことも含め、本当に父母がこの旅をお膳立てしてくれたのではないかと思うような事の連続。
タイムスリップして若い頃の両親と再会したような、不思議な気持ちにもなりました。島の人々に残る両親の記憶は若い頃の姿のままですからね。
そんなことを思っているうちに船は中通島の有川港に入りました。
中通島は五島列島では福江島についで面積が広く、人口の多い(1万6千人)島です。
中通島と頭ケ島を繋ぐ頭ケ島(かしらがじま)大橋が見えます。
頭ヶ島は美しい石造りの「頭ヶ島天主堂」が有名で、世界文化遺産に登録されています。
計画編でも触れましたが私が五島に住んでいた頃と比べると、高速船が就航したことで五島列島への船によるアクセスは格段に便利になっています。
母は当時、佐世保と宇久を結ぶフェリーが1日1便しかないことを嘆いておりましたが、今は高速船が3便とフェリーが2便就航していて、佐世保の病院に日帰りで通うことも出来ます。
また、宇久には診療所しかありませんので、高度医療を受けるために長崎や佐世保に行く島民のための割引制度などもあるようです。
佐世保に近づくにつれ雲も晴れてきました。
予定通り佐世保港に到着。
旅も残すところあと半日ほどです。
この旅行記もいよいよ次で完結かな?
宇久島旅行記(10)に続く