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松武秀樹氏と"タンス"を見てきた件
先日、このようなイベントに行ってきました。
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わたくし、小学生の頃からのYMOファンでして、facebook等で時折YMOネタを投稿しているのを見ていた友人がわざわざ教えてくれたのでした。
メインアクトの山口美央子さんについては、失礼ながら全く存じ上げなかったのですが、調べてみると80年代に松武秀樹さんや土屋昌巳さんとアルバムを共作し、それらが海外でも高く評価されるなど「シンセの歌姫」として活躍されていた方なんですね。
コーセー化粧品CMソング『恋は春感』
テロップに山口さんのお名前が。
ただ、1985年にベストアルバムをリリースした後は自分自身の音楽活動は休止。以降はアイドルやシンガーへ楽曲提供に専念しておられました。
それが近年、YouTubeなどの動画共有サービスを通じて過去作品が海外で再評価され、それがきっかけで廃盤になっていた音源が次々と復刻。その流れで自分自身の音楽活動も再開されたのだそうです。
日本の「シティポップ」が2019年ごろからじわじわと海外で人気になっている現象について↓
ライブで演奏された楽曲は初めて聞くものばかりでしたが、ピアノの弾き語りからエレクトロポップまで、キャッチーで綺麗なメロディの曲が目白押し。そして声が80年代の頃とお変わりないのが驚きでした😳
🎹 🎹 🎹 🎹
さて、本来のお目当てである松武さんのシンセパフォーマンスのお話。
1970年代当時、まだほとんど日本に入ってきていなかったシンセサイザーのマニピュレーターとしてYMOのレコーディングやツアーに数多く参加し、彼らの楽曲制作に多大な貢献をしたことから「4人目のYMO」とも言われている松武秀樹さん。
イベント会場はそう大きくないと思われ、「これは松武さんのパフォーマンスを間近で見られるチャンスかも」と期待しておりましたが、はたして予想通り、松武さんご本人とあのMOOG IIICの現物が手が届く位置に!
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もう、テンション上がる上がる😆
さらにはそのタンスでの"BEHIND THE MASK"のデモ演奏が聴けるなんて。。
(めちゃめちゃええ音でした!)
さすがに公演中の写真撮影はNGでしたが、終演後に公式の撮影タイムがあり、また思いがけず松武さんのサインも頂けて感激の嵐でした😭
(本来イベントには松武さんのサイン会は予定されていませんでした)
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Wさん、情報提供ありがとうございました。m(_ _)m
余談ですが、こちらは2014年に公開されたドキュメンタリー映画「ナニワのシンセ界」
この映画には「タンス」が好き過ぎてなんと「タンス」の完コピシンセを作っちゃった人が登場します😆
この映画の試写イベントでその完コピシンセの実物を見たことを思い出しました。
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今や数万円でシンセサイザーが手に入る時代ですが、1970年代には数百万円から一千万を超える価格だったMOOGシンセ。マニュアルや資料も英語しかなかった中でいち早く日本に導入した冨田勲さんや松武さんの努力あってのYMOサウンドを、これからも聞き続けていきたいと思います。