えっと、これは、紙袋に入れるかどうかの問題じゃなくってね... #NoBagForMe
一晩でスキが70以上ついたことなんて初めてだ。「私は生理用品を隠す袋いらないです」の #NoBagForMe プロジェクトについて書いた記事。 かなり燃えてる案件らしく、その嵐のおこぼれにあずかったみたいで、なんだかありがとうございました。
さて、先日面白い記事を読んだのでご紹介。日本って”ハイコンテクストな国”である、と。「ハッシュタグの意味がだいたいみんなに通じるということ」。 #けしからん風景 と聞いて「ああ、ものすごい感動的なやつね」とみんなが思う、通じやすさ。同郷の仲間じゃなくとも、同時代を生きていれば割と感覚を共有している感じ。
それに比較して、 #NoBagForMe のハッシュタグはどうかというと、どうやら、このコンテクストは、まだハイではないようです。というのも、ツイッターでいただいた反応の多くが「紙袋」についてでちょっとびっくり...。
この話は、紙袋に入れる・入れない、紙袋の断り方についての話ではない。もちろん「レジで紙袋いりませんと言う為のテク」は有用だし、これはこれでとても有意義な話です。
ただ、この話はその裏側にある購入者の女性の自尊心の問題です。そして販売するスタッフの気持ちの問題だし、また、男性から生理(や女性そのもの)をどう見るか、接するか、という問題でもある。(noteではそういった観点からのコメントも多くて、文脈の通じやすさを感じました...)
つまり議論がまだまだ成熟していない分野だということだと思われるので、もっともっとみんなが思うことを発信していけたらいいなあって思います。最近流行りの(流行ってるよね?)フェミニズムって、大きな意味ではそういうことだと私は思っています。
(プロジェクト関係者のハヤカワ五味さんのnoteから抜粋)
一番の当事者である女性の悩みを深刻化させてしまったり、「紙袋は必要か必要でないか」という議論で終わってしまったら不甲斐なさすぎます。せっかくなら、これからの女性や生理を取り巻く価値観について、いろいろな側面から話すきっかけにしたい。ここまで苦労し、大切に、大切に進めて来たプロジェクトなのでなんとか良い形で世の中に送り出していきたいです。
で、昨日のnoteの中で、このキャンペーンの主催者ユニ・チャームさんのオーガニックコットンナプキン、タンポンについては触れたものの、 肝心の#NoBagForMe 自体がいったい何をしようとしているプロジェクトなのかを触れそびれていたことに気づいたので私の表現で補足すると、
袋がなくても買いやすいパッケージのナプキン・タンポンの販売に取り組まれているプロジェクトのようです!
単にレジで袋いらないって言えるかどうか、じゃなくて、いらないって普通に思えるくらい(今もいらないって普通に言える人も多いようだけど)のものにしようってことなんですよね。
(プロジェクト関係者のハヤカワ五味さんのnoteから抜粋)
確かに今までなんとなく違和感を覚えながらも派手な生理用品をこそこそとコンビニのレジに持って行っていたなと思い、ここには「消費者のペイン(悩みの種)」があるなと思い何かしら取り組もうと思いました。
その後、周りのスタッフや友人にもヒアリングしたところ「生理用品を買おうとレジに向かう途中で、通りすがりのおじさんに卑猥だと罵声を浴びせられた」といった、到底理解しがたい辛い体験をした女性もいました。
そこで、ただ対処療法的に買いやすい生理用品を開発するだけでなく、より根本的な問題となる、ネガティブな価値観からの脱却に取り組む必要も感じました。そのような理不尽な辛い思いをすることを、私たちの代で終わらせたいのです。
本当に本当に困難続きのなか進められているようで、せめて言葉で応援したい。勝手に応援しているハヤカワさんはとっても強い女性に見えるし、そうだと思うけど、それでも私たちと同じ一人の女性なんだということも同時に思います。
まだコンテクストがハイじゃないので、最後にもう一度書きます。
これは、紙袋がいるかどうかとか、いらないくらいかわいいパッケージを作ろうって話だけど、それだけの話じゃない。私にとっては「それな!」で通じたプロジェクト名だけど、それってどういう意味?って疑問に思う人や、反感を感じる人もいるらしい。一人一人が感じたことから(一人一人の中で)何かが始まったらさらにいいなって思います。
以下、上記に抜粋させていただいたnoteです。困難続きの中進んでいる様子がよく伝わってきます。
◎●◎ 私の文章を読んでくれた方へ ◎●◎
ふだんの活動も知っていただけたらとっても嬉しいです。私は以下で生計を立てていくことを目下の目標としています。(2019/6/28 追記)