pythonで動画の尺だけをX(旧Twitter)用に変換する
はじめに
X(旧Twitter)に動画を投稿する際、特定のフォーマットや品質基準を満たす必要があります。
この記事では、Pythonと`moviepy`ライブラリを使用して、動画のフレームレート、ビットレート、音声ビットレートを調整し、X向けに最適化する方法を紹介します。
全体のコード
from moviepy.editor import VideoFileClip
# 入力動画ファイルと出力動画ファイルのパス
input_video_path = 'input_video.mp4'
output_video_path = 'output_video.mp4'
# 切り抜きたい開始時間と終了時間(秒)
start_time = 10 # 開始時間(秒)
end_time = 20 # 終了時間(秒)
# 目標フレームレート、ビットレート、音声ビットレート
target_fps = 30
target_bitrate = "5000k" # ビットレート
target_audio_bitrate = "128k" # 音声ビットレート
# 動画を読み込む
video = VideoFileClip(input_video_path)
# 指定された時間で動画を切り抜く
cut_video = video.subclip(start_time, end_time)
# 切り抜いた動画を指定された設定で保存
cut_video.write_videofile(output_video_path,
fps=target_fps,
bitrate=target_bitrate,
audio_bitrate=target_audio_bitrate,
codec='libx264',
audio_codec='aac')
以下はコードの解説です。
必要なツール: moviepy
まず、`moviepy`ライブラリをインストールする必要があります。このライブラリは、動画の読み込み、編集、保存を簡単に行うことができます。インストールは以下のコマンドで行います。
pip install moviepy
インストールが完了したらコードを解説していきます。
1. 動画を読み込む
`VideoFileClip`クラスを使用して、編集したい動画ファイルを読み込みます。
from moviepy.editor import VideoFileClip
input_video_path = 'input_video.mp4'
video = VideoFileClip(input_video_path)
2. 動画を切り抜く(任意)
特定の部分だけをXに投稿したい場合、`subclip`メソッドを使って必要な部分を切り抜きます。以下の例では、動画の10秒目から20秒目までを切り抜いています。
start_time = 10 # 開始時間(秒)
end_time = 20 # 終了時間(秒)
cut_video = video.subclip(start_time, end_time)
3. 動画の設定を調整する
Xに最適なフォーマットにするために、フレームレート、ビデオビットレート、音声ビットレートを指定します。
target_fps = 30 # フレームレート
target_bitrate = "5000k" # ビデオビットレート
target_audio_bitrate = "128k" # 音声ビットレート
ちなみにこの設定をしないで投稿したら動画の長さにもよりますが、開始2秒で動画だけ止まって音声だけ流れてしまいました。
4. 動画を保存する
調整した設定で動画を保存します。`write_videofile`メソッドを使って、出力ファイル名とともに、フレームレートやビットレートを指定します。
output_video_path = 'output_video.mp4'
cut_video.write_videofile(output_video_path,
fps=target_fps,
bitrate=target_bitrate,
audio_bitrate=target_audio_bitrate,
codec='libx264',
audio_codec='aac')
まとめ
この方法で、Pythonと`moviepy`を使用して、X(旧Twitter)向けに動画を最適化することができます。動画の品質とファイルサイズのバランスを取りながら、Xの規定に合った動画を簡単に作成できるようになります。