2021夏の縫い仕事総括
身に纏う衣服や布小物は、八割以上天然繊維で作っています
この夏作りたかった物
・ボトム類・下着類・カットソー・チュニック
・・・
成長が止まって久しく体重増減もほとんど無し
流行に左右されることも無く、わりと良い生地を使って作っているのに
毎年毎年作り続けなくてはならない羽目になります。
なぜでしょう?
生地が損傷する
型紙が気に入らなくて不具合が大きくなる
作った衣服類を組み合わせられない
それぞれにご説明させていただきますと
まず、驚くほどすり切れるのが足袋とボトム
足袋のすり切れは大変です💦
生地を厚地にしたり、底だけ三重(ほかは二重です)にしたり、
靴をきちんとはくとすり切れるので、上履きをスリッパ状にしてみたり、
足にフィットする型紙にしたり、緩みのある型紙にしたり、
歩き方に問題があるのかも~と思ったり・・・
ほころびをツギハギしながら使ってはいるものの、いせ込んで作る手間以上にツギハギの手間がかかってストレスになります。
謎・謎・謎???
今回は初心に戻って普通の総二重にしました。摩擦が少なくなるように大きめに仕上げて洗い縮ませます。運動靴の着脱時の摩擦が少なくなるように丁寧に使いたいと思います。
ボトムのどこがすり切れるのかと言えば
お恥ずかしながら、股部分・・・
足が太いのでゆったり目の型紙にしてしまいます。
お尻が破れないように、しっかり縫います。
これが仇になっているようです。
ゆったり目の型紙というのは、幅の広い足部分になるということです。
幅を広くすると、股部分が必要以上に摩擦でこすれてしまうのです。
太ももによる摩擦ではなく生地同士の摩擦です。
では、幅を細くすればいいのでは?と思いますよね。
いやいや、緩みは必要です!
お尻もおなかも筋肉が減ってきました。
要するに下垂してきて体重は変わらずとも全体的にゆるゆるです💦
ストレッチ性のある生地は使いませんので、緩みは必要です。
張りのある生地で自分の身体のお肉の緩みを実感しながら着るのが良いと感じています。
どれくらいの幅がちょうど良いのでしょう?
探らなくてはなりません。
しっかり縫う=袋縫い
というのは縫製道ではわりと常識です。
しかし、袋縫いにすると縫い代が厚くなってしまってこすれます。
摩擦が少なくなるようにするには、袋縫いではなくており伏せ縫いの方が良いかもしれません。面倒ですが・・・
ちなみに私は布端の始末はジグザグミシンやロックミシンは使わない派です。部位によって縫い代の始末は考えますが、生地の組成と厚さも考慮する必要がありますね。
ある程度の運動に耐えうるように厚い生地で作るのですが、これが良いのか悪いのか。実は昔作った綿100%のダンガリーの生地のボトムはほころんでいないのですが平日の仕事で使っていませんので、着用回数が少ないのかもしれません。
生地の組成と厚みと摩擦の関係は研究しなくてはいけません。
わくわくです♪
うんちくの割に別方向に進んでしまいましたが、
今回は、いただいた着物でリフォームしてみました。
張りのあるステキな生地です。何だろう?よくわかりません。
一見モンペに見えます。でも、モンペの型紙では有りません。
仕事で履いて良いかどうかまだ不明。
家族はモンペに見えるので反対しています。
とほほ・・・
着物リフォームということで、ベストも作りました。
こちらも気に入っています。家族の評判は・・・💦
大丈夫!!
着心地が良いのでどんどん着ます。
TPOを考えてどんどん着ます。
作る予定では無かったのですが、ご依頼があって試作しました。
頂いてずっとしまっておいた着物で腰巻きスカートを作りました。
とても具合が良く、合わせてサコシュも作りました。
携帯とお財布と、エコバッグとボールペンと眼鏡拭きとミントスプレーと車のキーが入ります。便利です。
お客さまにはダンガリーで作りました。
とてもお喜びいただきました!
もっともっと作りたい物はありましたが、
あっと言う間に夏休みは終わりです。
下着やカットソー類は、コツコツと隙間時間に作ります。
抱っこ紐屋の本業も少しご注文をいただいてお届けできました。
この夏もお役に立てて嬉しいです。
だっこリン・おんぶリンを見つけていただき本当にありがとうございます。
皆さまのおかげで好きな縫製のお仕事をしながら抱っこおんぶのお役に立てています。生き生きわくわく一生懸命丁寧に縫製しています。ちゃっかり自分のお洋服もたくさん手作りして喜んでいます!!
これからも宜しくお願いします。
抱っことおんぶのご相談、お洋服のご相談
いつでも承ります。