叩くことが日常化した~前編
藍の種を採り、その種を蒔いて育てた藍で遊びました。
藍遊びの暦をまとめてみたいと思います。
嫌なイメージしか無かった藍
藍と言えば、藍染めですが、私には嫌なイメージしかありませんでした。
私の本業は抱っこ紐屋です。生地だけで作る抱っこ紐です。どんな生地を使うかが大きなポイントになり生地の採用にはいつも悩んできました。抱っこ紐って使いが激しいのですぐにくたびれ感が漂います。育児疲れが目に見えるような色落ちやくたびれ感がでてしまう生地は採用しないというのが大前提で作ってきたので、そもそも草木染めの選択は抱っこ紐屋の辞書に無かったのです。
藍って食べても大丈夫なのよ
藍の前に草木染めの話も少しします。コロナ禍で、しばらく環境整備の仕事に集中しました。その際にせっかくだからということで、研究もさせて頂いたわけです。何を・・・タンポポ、ヨモギの草木染めです。職場の皆さんの懐かしのアベノマスクをはじからタンポポ、ヨモギに染めさせて頂いて大好評をいただきました。自然が良い。自然が安心。という思いを新たにしました。なんと、草木染めの講師をしている同僚がいて、藍のことが話題になったのです。大先輩に口癖のように聞いていた『藍って食べても大丈夫なのよ。』という言葉が蘇り、藍の種を入手して頂くことになりました。この頃は、まだ抱っこ紐と藍は結び付いていません😅
藍の生葉染めと手ぬぐい2本分のたたき染め
1年間の藍との生活は、種を入手していただいて、蒔いていただいて、生葉染めも教わって体験し、自宅で1回復習した程度で終わろうとしていました。ネット検索で出会った藍のたたき染めもせっかくだからやってみました。もう花も咲いて、種を採ろうかな~とぼんやり考え始めた秋も深まっている頃のことです。
下準備不要!たたいて染まるたたき染めが性に合うかも
染色の楽しさに引き込まれそうになっていた秋の終わり。しかし染色の手間といったら・・・染めたい生地の下準備。使う草木染めの採取、それぞれに計量、温度、媒染、洗う、何度か染める、天日乾燥などなどですよね。季節に合わせた植物の暦に合わせてやるのは良いかもしれませんが、日常化するとはあまり思いませんでした。
ちなみに染めてみた草たちは、タンポポ、ヨモギ、カキドオシ、アザミ、ドクダミ、サクラの落ち葉、ダテ藍、コーヒー・・・
何年か前に、タマネギ、小豆、ウメノキゴケ
書き出して見ると意外に染めてますね。大学で一応勉強していたっけ💦
生地はたくさんあるので、綿・綿麻・リネンといろいろ染め比べして遊びました。マスク、キャミソール、カットソー、筒だっこリン・・・いろいろ作ってある物も染めました。
次年度の草木染めカレンダーを頭の中に思い描いた時に、またやってみようと思ったのに、結局今年はダテ藍しかやってみていません。それは、最後の最後にやってみた藍のたたき染めにすっかり魅了されたからです!
というわけで、後編に続く
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