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覚えるだけで強くなる〜手筋①たたきの歩〜
歩の手筋について勉強します。
今回は「たたきの歩」
さて、この局面を見てください。
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相手は飛車先の歩を交換した後、
8四に引きました。
先手は、2歩あるのでそれを活かした攻めがあります。
まずは良くない手から。
・5三銀
手駒に銀があるので思わず打ち込みたくなりますが正解手には劣ります。今は中盤が始まったばかりで、駒得を目指すべき局面です。相手に銀を渡すことになるのでリスクが高いです。
・2四歩
筋のいい手です。ですが、これも正解手には劣るでしょう。
同歩としてくれれば2五歩の「継ぎ歩」が決まりそうですが、同銀とされて少し攻めづらい。2五銀とぶつけても同銀と取られて、同桂でも同飛でも攻めが止まるので反撃がきてしまいます。
正解は3四歩です。
後手は歩で銀を取られるわけにはいかないので同銀としますが、続けて3五歩。これで駒得が確定しました。4五銀くらいですが同桂、同歩、同銀と進んで、銀桂交換で先手が駒得です。また、3四銀など攻めが続くので先手が有利です。