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覚えるだけで強くなる〜手筋②垂れ歩~

今回は垂れ歩について考えてみます。
歩の手筋ばかりで嫌になるかもしれませんが、重要なのでやはり避けられません。私自身、歩の使い方が上手になった時に初段に上がりました。

それでは次の局面を見てください。


相手が飛車先を受けなかった。チャンス!

飛車先の歩を交換した後、飛車を下段まで引きました。
ここは2三歩と受けるべきところでしたが、1四歩でした。
ここはチャンスなので手筋を使いましょう。

2三歩と直接たたきたくなりますが、1三角と逃げられてしまいます。
これでは直前に指された1四を活かされた格好です。
ここでは明確に駒得になる手があります。

正解は、2四歩です。

垂れ歩

次の2三歩成が角金両取りになるため、
相手は受けたいですが適当な手がありません。

もし仮に8六歩と攻められたらどうでしょうか。

ここでは、慌てて2三歩とせずに、同歩と応じましょう。
なぜなら、先手の駒得は確定しているからです。
相手は紛れを求めて攻め合いに来ますが、冷静に対応すれば大丈夫です。

☗同歩以下、
☖同飛車☗8七歩☖8二飛車☗2三歩成


これで自分だけ駒得が確定しました。
この局面ははっきりと優勢ですね。

☖8六歩の局面、慌てて2三歩成とするとどうでしょうか。
いい機会なので考えてみます。


以下、☖同金☗同飛成☖8七歩成
と進行します。


先手は先に金を取りながら竜を作れるので一見良いように見えますが、
その後相手も同様に駒得が確定してしまうので自分の有利が相対的に無くなってしまいます。

脱線してしまいましたが、たたきの歩について検討しました。
ありがとうございました。

(なぜ駒得すると良いか、それは形勢判断の考え方を理解すると良いです。)



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