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講座を始めた理由 日本編

~You're good enough~

こんにちは。
しかないかよこです。

前回、事務局の仕事を隠れ蓑に、
講座の開講にしり込みしているお話でした。

今回は、その続きにお付き合いください。

なかなか講座に踏み出せない私の背中を押したのも、
またしても、先生でした。

NYLB研究所の認定講師は、
エンパワメントラボというオンラインコミュニティーに所属しています。
今年の初めのミーティングで、
「じゃあ、一年後に飛んで、今年一年を振り返って予祝をしましょう」
というワークがありました。

正直、このワークは嫌いです。
とにかく、私は、自分に自信がないので、
自分ができていることにフォーカスするのが苦手です。
それなのに、これからを想像し、何かできたことを考えるなんて、
2倍のハードルの高さです。

苦肉の策で、何か絞り出そうと思って出たのが、
「講座を開講しました」でした。
自分でも「あー、余計なことを言っちゃった」と思いました。

そんな中、コロナ禍がはじまり、子どもたちの学校は休校。
生活が一変しました。

そのころ、NYLB研究所では、コロナ対策として、
色々な企画がありました。
読書会やシェア会に始まり、
コロナチャレンジ講座「逆境から成長する5つの方法」
も新たに作られました。
コロナの時期だけじゃなく、
何かストレスな出来後に遭遇した時に、
役立つエッセンスが詰まったとても充実した講座です。
「これは、是非、皆さんにお伝えしたい内容だし、
この機会に私も講座を始めようかなぁ」と思いましたが、
私の気持ちと講座開講の準備がついていかず、またしても見送り。
皆さんが沖合で大きな波にのって奮闘している様子を、
波に乗り損ねて、岸辺でたき火を焚いて待っているような状況でした。

そうこうしているうちに、一年の半分が過ぎ、
小心者なので「講座を開講する」といってしまったのに
絶好のタイミングを逃し、
どうしよう・・・と内心ドキドキしていました。

またまたそんな私の背中を押したのは先生でした。
「エンパワメントセッションを試しにやってみない?」

「この私がですかあ?」と思いました。
「私、コーチングの勉強はしたことがないです」というと、
「研究所の養成講座で教えました」と一言ピシャリ。

「まぁ、私に話を聞いて欲しい人なんていないだろう。
とりあえず、看板だけこっそりあげておこう」
と思って、申込サイトを作りました。
(この申込サイトを作って告知するのにも、
約2週間もかかりました。往生際が悪いのです)

そして、おそるおそる告知ページを出しました。
反応が怖いので、わざとみんなが忙しそうな夕方を狙いました。

こんな後ろ向きな告知にもかかわらず、
おかげ様で、少しづつお申込みを頂きました。
こうなったら腹をくくるしかありません。

最初はおそるおそる始めたセッションでしたが、
やってみると楽しい!!
出会う人それぞれに物語があり、
どの物語にも強みがちりばめられ、希望で輝いていました。
エンパワメントセッションの後は、私のテンションが上がって、
すごくわくわくしている自分に気がつきました。

エンパワメントセッションに明け暮れる日々が2週間ぐらい続きました。

「私って、人に関わることが好きなんだなぁ」
ということに、改めて気づきました。

事務の仕事では、NYLBに繋がっている方にとって
良いお時間になればと思い、エンパワメントを意識して、
私なりに試行錯誤してきました。

本当にありがたいことに、事務を一年続けていると、
お声をかけてくださる方も現れるようになりました。

エンパワメントセッションでは、
お話した皆様がご自分の変化をお聞かせくださったり、
一歩を踏み出す様子を目の当たりにします。

そんな皆様からのお声や行動が私の自己効力感をあげてくれました。
先生の講座でよく登場する
バーバラフレデリクソンの拡張形成理論さながらに
螺旋階段を上りはじめました。

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そして、決定打は、そのころ行った先生とのセッションでした。
「これから、やりたいことは何?」と聞かれて、
気持ちが上昇気流だった私は、
「体験講座」とつぶやいてしまいました。
エンパワメントのプロはその言葉を逃しません。
「じゃあ、いつ?」と詰め寄られ、
「9月」
「何日?」
「7日の月曜日かなあ」とのつぶやきが、
私の体験講座の開講がきまった瞬間でした。

余談ですが、
当初、初講座では、
エンパワメントセッションで魅了された「強み」を
お伝えしようと思いました。
でも、新しくできた体験講座のテーマが「思春期」で、
デシ自己決定理論を扱っていました。

なんと、この理論は、
私が講師をはじめたきっかけである
ニューヨークのポジティブペアレンティングサークルで
帰国直前に扱った最後のテーマでした。

アメリカの最後と、日本の最初が同じテーマで、
思春期の子どもとの関わりから学びをスタートさせた私にとって、
「今しかない」と、腹をくくりました。

振り返って思うことは、
ここまでようやくたどり着いたのは、
自分に無理をしないことが秘訣だったと思います。
そして、自分が楽しいと思うことに全力で取り組むこと。
そこから道は開けるのだと感じています。

講座を開講したことだけをみると突然ですが、
全てはつながっていたように思います。

確かに、私のスタートは、
「講師をやろう」ではありませんでしたが、
学ぶうちに、伝えたくなってきました。
それは、まさに、おいしいレストランをご紹介したくなる感じです。

今まで、ブログも苦手意識があって着手していませんでしたが、
こうして自分に無理なく書ける場所をみつけました。
今、改めて振り返ることで、幸福感に包まれています。

頑張っていた自分をみつめなおし、
共に学び、励ましてくれたニューヨークの認定講師の仲間との思い出や、
育ててくださった先生への感謝の思いは、
なかなか踏み出せない自分を卑下する気持ちを癒してくれました。

「You're good enough」
何かにトライしては深い自責の井戸に落ちる私に
ニューヨークの認定講師仲間が幾度となくかけてくれた言葉です。

今度は、私がこの言葉を伝えていきたいと思っています。


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