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インスタblog 「モノづくり自分史」-20年前に作ったカードケース-

年始に幼馴染と会った

近況報告をしながら話していると、幼馴染がポケットから革モノを取り出す

「20年前に貰ったカードケースだよ」と告げる

全然覚えてなかったが、モノを目の前にして少しずつ思い出してきた

確かに自分が作ったモノ、まだ使ってくれていたんだと驚いてしまう

20歳の自分が作ったモノ

恥ずかしさと誇らしさの中間の様な気持ちになる

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自分が生み出したモノが20年を超えて、誰かの手元に在る

長く使い続けている訳は、モノの裏側には本人しかわからない幼馴染の記憶と物語があったからと伝わってくる

僕らはいま鹿皮紙と呼ぶ、想いや大切な言葉を届ける素材を作っている

20年でこんなに驚きと感動を起こすのに千年も生きる紙を受け取った未来の人は、どんな気持ちになるのだろう

想いや言葉に対して時間は係数となり作用するかもしれない

そんな事を考えるさせる出来事

2023/1/10

鹿皮紙プロジェクト代表 カワダ シュウジ


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