インスタblog 「イタリア フィレンツェの恩人に鹿皮紙を送る②」-羊皮紙の本場であるヨーロッパへ-
僕はイタリア フィレンツェにある羊皮紙を扱う職人パオロさん、Rieさんに鹿皮紙を送った
Made in Japan の獣皮紙
日本から初めて輸出された獣皮紙は、日本に棲む鹿の皮で作られるた「鹿皮紙」かも知れない
静岡や長野や奈良に棲んでいた鹿たちが海を渡り、イタリアのフィレンツェを目指す
僕が初めて羊皮紙に出会った場所、それは鹿皮紙の始まりの場所でもある
鹿皮紙を作り始めた時から、2人の恩人に届ける事は決めていた
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先日、無事に到着したと連絡があった
無事に到着した安堵と、どんな評価をもらう事が出来るのかが気がかりだった
職人パオロさんから連絡をもらう
「Your parchment is beautiful: excellent quality and very refined color nuance. Thank you very much ! 」
-あなたの羊皮紙は美しく、優れた品質と非常に洗練された色のニュアンスだね。どうもありがとう-
この7年程でこのクオリティに仕上げた事に対して驚いたことや、これからも連絡取ろうねと付け加えられていた
ただただ嬉しかった
正解がない手探りの道、ぼんやりとしていた未来の解像度が上がった気がした
@paolocarandini_atelier
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猟師、解体所、皮革職人、博士、教授、クリエイター、鹿皮紙プロジェクトメンバーたち、支援をくれた自治体や会社、興味を持ってくれた皆さん
誰が抜けても鹿皮紙は出来上がることは無い
僕は、個々で奮闘している素晴らしい技術を持つ皆んなを結げる横糸なんだと思う
「鹿皮紙プロジェクト」をこれからも皆んなで作っていきたい
イタリアに送ったもう一つの理由は、60万頭近く廃棄されている鹿皮資源を活かすには世界への道を歩むことが必須となると思うから
これからもクオリティを追い求め、世界に通じる鹿皮の羊皮紙「鹿皮紙」にしていこうと思う
それだけのポテンシャルを持っている
夢を見ることが原動力となり、心を動かし人を一歩前進させる
これからも丁寧に大切にいろんな事物を仕上げていこう
2023/5/17
鹿皮紙プロジェクト代表 カワダ シュウジ
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