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年の瀬と振り返る2023


 12月に入ったら「今年も残り1ヶ月となってしまった」と投稿をしようかと思っていた。文字を綴り始めた頃には、「今年はクリスマスも終わって残り数日となってしまった」。昨日までクリスマスツリーが飾られていた場所には門松が備えられていて、スーパーではチキンからケーキに移り変わっていた。和から洋への移り変わりに追いつけていないのは私だけだろうか。師走だけ時空が歪んでいるのか、それだけ人がマグロのように絶え間なく動いているのか。年々一年が短くなっているように感じる。

 新しい経験をしなくなり、「慣れ」が時間の感覚を圧縮しているらしいが、毎年それなりに新しい経験を積んでいるはずとも思う。新しい職場で新しい人達と未経験の案件に取り組む。勤務地も変わって、交際関係も自ずと変わる。

 反対に今まで慣れていたものが突然自分の手から離れてしまう場合もある。実家に暮らしていた頃は、冬至にはかぼちゃを食べて柚子風呂に入っていたが、1人で暮らし始めてからは一度もやっていない。クリスマスイブに偶然入った天ぷらとワインの店では、カボチャの天ぷらを注文してどうにか間に合わせたぞと、久しぶりに味わうカボチャの甘みが冬風で冷えていた身体に染みた。その後カボチャが無性に食べたくなり、別の日に天ぷら弁当を買って食べた。べちゃべちゃで苦手だったが、美味しいと感じることができるのだと新たな発見だ。3年連続で達成していた50冊読書チャレンジも今年は24冊と半分にも届かない結果となった。別の文書を読むことが多かったことが原因だと思うが、自分の知らない事を吸収できる読書は継続して続けていきたい。

 出会いと別れという出来事時代には勿論経験があるけれど、同じ出会い、同じ別れは存在しない。昔も今も変わらない訳で、同じように大切にしたい。年末年始は餅でも食べながらせわしなく動かないでいたいものだ。

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