発注者から見た、デザイナーに向いた人とは?
仕事柄、昔から多くの「デザイナー」と呼ばれる方々とお付き合いしてきました。主に発注者側として、ですね。先日、ブログでこんな記事も書きました。
【デザイナーへの依頼の仕方】新規開業で販促物をつくるとき、知っておきたい8つのポイント
グラフィックデザイナーからWebデザイナー、建築系など専門ジャンルまで含めるとデザイナーとひと言でいっても多種多様です。
Webデザイナーの中にも、サイト制作を主にする人もいればサムネイルやバナーを多く手がける人もいるように、細分化もされています。
こうした潮流の中で、デザイナーに向いている人とは?
「ヒアリングを大切にしています」→それは当たり前。
「クライアントの意志を尊重します」→それも当たり前。
やって当然のことはやったうえで僕が思うデザイナー適正は、
手間を惜しまず制作物の根拠を説明してくれるかどうか
です。
「なんでそう作ったか?」
という根拠を説明できない人は論外なのですが、発注者が聞かないと出てこなかったり、「こう感じたからアンニュイなトーンにしました」のような“フワッと”した短い説明しかできなかったり、というケースはよくあります。
デザイナーが主語の「こう感じた」というのもよくないですね。逆、逆。
ヒアリングの中で出てきた◯◯というキーワードを表現するために、こうした
こんな伝え方ならとてもクライアント想いだと感じます。
いま名刺を新調しているのすが、担当してくれている方がたった名刺1枚なのに
コンセプト
選んだフォント
選んだ色
各パーツの説明
これらを丁寧な提案書でまとめてくれています。しかも必ず複数案用意してくれる。
感動しましたね。長いことデザイナーという人種の方と付き合ってきましたが、ここまでしてくれる人はそうそういなかったです。手間暇をかけることは素晴らしい。
手間を惜しまず制作物の根拠を説明してくれる
これがキッチリできる人は、ちょっとやそっとの技術的な不安も問題ないと思います。むしろ、自分の良さを見失わないことを大切にしてほしいと僭越ながら願います。
発注する側にとっても担当する側にとっても、一生の付き合いになるであろうデザイナー適正のお話でした。
追伸)
名刺をデザインしていただいている、“世界観表現系デザイナー“(笑)こと「あーるちゃん」の素敵なポートフォリオはこちら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?