リーディングの教科書は〇〇を出版するのが最も面白いし経済的
教科書出版の費用をざっくり調べてみた
前回の投稿で…
\ 教科書を出版したい /
と、夜中に叫び出した石井理(いしいさとる)です、どうも。
色々調べてみたところ、当たり前っちゃあ当たり前ですが、以下のことがわかりました。
・色数は少なければ少ないほど安い。
・ページ数も少なければ少ないほど安い。
調子に乗って、カラーで完全編集してもらって…とかオプションをつけていくと、100ページB5サイズで50万ちょっとかかると言われました(自動見積もりに)。
ちなみに、そこで出版すると印税は50%もらえるらしいです。
計算してみると、純粋に自分の授業で100冊売れたとしても、売り上げが100万円にしないと採算が取れないので、1冊10,000円にしなければなりません。
\ そんな授業、誰も受けません。 /
とはいえ、クオリティがガガーンと落ちて学習効果が下がるのだけは避けなければなあ…と。
色々と条件を変えて表示金額が変わっていくのを眺めながら…
閃きました。
◯◯ならば小さいサイズのモノクロでいける
色々みていると、白黒、文庫サイズならば、10万円あまりで出版できます。
この条件を満たせるものとは…
\ ズバリ小説です! /
ここで述べることは中級のリーディングに限った話かもしれませんが…
なんというか、リーディング用のテキストって、リーディングリーディングしすぎているというか、だいたい面白くないんですよね。
そもそも、通常はレッスンごとに話が完結していなければならないので、深い描写などしている余裕がありません。
なので、登場人物に感情い移入などできるはずもなく、ただただ淡々と情報を読み取っていく作業になりがちです。
また、外国語授業の宿命で、本文中で歴史や文化の紹介をしなければならなかったり、場合によっては日本人には(語学理という意味ではなくて)理解しづらい内容だったりします。
(話は少しそれますが、念のためいっておきますと、語学の教科書で歴史や文化を語るのは大賛成なんです。言語文化、生活文化、歴史文化が理解できていないと、表面上の言葉がわかっても、通じないので。なんというか、それでは言葉というか、心が通じない。)
少し整理すると、僕が従来の語学教科書の何について面白くないと思っているのかというと…
・大事なことを語るにしては、1〜2ページだけでは、表面的なことばかりで中途半端。
・客観的な表現が多く、描写性が弱いので、感情が揺さぶられない。
逆にいうと、長めの文章で感情を揺さぶるものといえば、
\ ズバリ小説! /
…という次第です。
難しさとかやりがいとか
難しさについていえば、2つの機能を果たさなければならないところです。
・語学の授業としての役割を完璧に果たさなければいけない
・教科書が小説としての魅力を備えていなければならない
ただ、この2つは同時にクリアできる要素だと思います。
つまり、リーディングで扱うテキストが物語としての魅力を備えているのであれば(ここがめっちゃ難しいですが…)、中級者向けの語学リーディング授業としては、かなり良い教材だと思います。
なぜなら、「語学中級者がリーディングの授業に求めていることは何か」ということについて考えてみると、「外国語を使って読み進めたらちゃんと感動できた」という体験は、学生さんに「使える外国語力」が身についていることの証になるからです。
この体験を作り出す、設計する、デザインする…というあたりの精度を高めることが、クリアすべき課題であるような気がします。
ここで、「既存の外国語小説ではダメなのか?」という疑問が湧いてくると思いますが、それではダメなんです。
僕の構想は小説を書くことだけではなかったりします。
物語ができたら、それをたっぷり二次利用して、横展開をしていきたいと考えています。
それらについては、主旨が変わってしまうので、またの機会にお話しできればと思います。
とりあえず、今、僕のGoogle Chromeのタブが、「小説の書き方」に関するものでいっぱいです。
ではでは、最強の教科書出版を目指して頑張ります!!
石井理(いしいさとる)でした、ありがとうございました。