4・3医院改装 チェア3台から5台、7台へと増設
開業4年ほどで、医院を広くしました。35坪ほどだったのを、54坪に広げました。もともとテナントの建物にスケルトンがあり、使われていない状態だったのが幸いでした。拡張するとなると、通常は移転が選択肢になりますが、それには物件探しや引っ越しのみならず、様々な機関や取引先への住所変更、印刷物の住所変更など、やらなければならないことが倍増してしまいます。その点、そのままの場所で拡張できるというのは、かなりのメリットでした。また、単なる改装ではなく「増設」ですので、その必要性やタイミングというのが難しいところです。これはおおまかに言うと、予約が取りにくくなってきた時、そしてその対策として歯科衛生士や歯科医師を採用した時です。単純にチェアが不足するので、イメージが湧きやすいと思います。予約が取りにくいというのは、月の来院回数が1.7回を下回った時の事を言います。したがって、月の来院回数の分析も常に必要です。さらに、
この時の私の改装時には、チェアの増設だけでなく、X線のデジタル化も行いました。チェア自体は元々3台ありましたので、それを2台増やし、5台にしました。この状態でしばらく運用しました。そこからまた予約の状況やスタッフ構成を見つつ、1台ずつ増やしていき、現在ではチェア7台で診療をおこなっています。そのうち主に衛生士が使っているチェアは、2022年現在で3台です。ちなみに、6台目のチェア購入と同時にCTも導入しました。パノラマX線にCTを後付けできるバージョンを購入してあったのが幸いでした。
さて、医院を改装するにあたり、重要視したことは以下の通りです。
・改装工事中に診療できるか
・コストをできるだけ減らすこと
・借入の条件
・少ないスペースで最大限の台数を入れるためのレイアウト
実際、診療を休んだのは数日で済みましたし、コストも限界までカットできました。その分自分の仕事は増えましたが、当時の財政状況ではそのような戦略を取りました。業者さんとのやり取りも、たくさん行いました。機械関係のみで2500万円くらいの見積もりがありまして、そこへ内装工事の費用も別途必要という試算だったのですが、最終的には借入自体が2500万円、かかった費用は2000万円ちょっとでしたので、設備と工事費を合わせても最初より1500万円ほど安くなったと思います。
参考までにですが、チェア7台で完成を見越した人数構成は、ドクター4人、歯科衛生士5人、歯科助手2人、受付3人、その他(保育士、事務員)2人の常勤と、管理栄養士と歯科技工士のパートを各1人ずつです。現時点でドクターが1人不足していて、管理栄養士と技工士もいないので、まだ採用活動を強化していきたいです。
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